桃太郎侍

第212話 「本家玉川一座と元祖玉川一座」 1980.11.9

 上州路へ興行に出たつばめたちだが、長雨に祟られ身売り寸前に困窮。そこへポンと金を出して助けてくれた、気風のいい女芸人に甚く感謝するのだが、倉賀野宿へ行ってみると、なんとそのひとが「玉川つばめ」を名乗って小屋掛けしているのだった。

小幡神社

ロケ地

  • 旅に出る玉川一座、安全を祈願して出てくる観音さま、松尾大社本殿。一座が楼門を出てくると、門前に置かれた荷駄のそばに見送りの桃さんたちが待っている。
  • 熊谷、深谷と雨続き、江戸からやって来た桃さんと合流したあと、一座が渡る橋、若森廃橋(川は増水ぎみ、堰を勢いよく水が越す)。今になって晴れたと仁兵ヱがぼやき、高崎へ入る前に倉賀野でと予定を話す。
  • 倉賀野へ向けて歩く街道は穴太寺西側(407号東掛小林線から見た堂塔遠景、小菊を置いてナメる)
  • 偽の玉川つばめ一座が小屋を掛ける倉賀野の神社、小幡神社。脇参道の突き当たり、境外の空き地に小屋入口を演出してある。つばめたちが本家を名乗って出す小屋はセット撮り。
  • 事後、それぞれ別の土地へ行くつばめたちの別れの道隈、大内辻堂前。玉川一座は亀岡道の方へ、桜川一座は八木道の方へ、これを辻堂東側の田んぼに実った穂越しのロングで。お堂そばには、中仙道とかいた道標も置いてある。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 玉川ちどり/坂上味和 とん太/北野清治 おたま/舟倉たまき 玉川かもめ/遠藤薫 浜美枝 中田博久 江並隆 北見唯一 鈴木康弘 蓑和田良太 五十嵐義弘 木下通博 高谷舜二 佐竹明夫 高原駿雄

脚本/山本英明 監督/尾田耕太郎

※実は桜川小蝶という芸人で、恩人のため密書を運ぶ太夫・千鶴は浜美枝、育ての親でもある座頭は高原駿雄。一揆首謀者として親が処刑された折千鶴を見逃してくれた恩人の目付役・松沢は佐竹明夫。江並隆のわるい国家老の手先で、一座を見張り手荒な真似をする侍は中田博久。悪徳商人・上州屋は鈴木康弘。熊谷宿でつばめたちを叩き出しかけた、憎さげな旅籠の主は北見唯一(ここで小蝶に助けてもらう)。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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