第23話 「涙でうたう子守唄」 1977.3.13
お化け長屋に越してきた色っぽい芸者、つばめはたちまちやきもちを焼くが、意外や姐さんは子持ち。この坊、最近はやりの神隠しに遭いかけるが、いなくなるのは決まって「まさのすけ」という名を持つ男児なのだった。
御落胤を迎えに来た家老に放つ、姐さんの啖呵が見もの。
ロケ地
- 玉川一座の小屋、今宮神社絵馬堂に演出。お客の座敷に出てくれと仁兵ヱがつばめに頼むが、芸者じゃないと断られるシーンは絵馬堂脇坂。ここへ駒吉が子を連れて通りかかるシーンもある。このとき、つばめが怪しの侍を見かける次第。坂のシーンでは、若宮社の側面等にも莚が張り付けられているのが確認できる。
- つばめの話を聞き、政之助が一人遊ぶ聖天境内へ駆けつける桃さん、坊が地面に絵をかいて遊んでいたのは今宮神社舞殿前。桃さんを見て身を隠す侍たちは、稲荷社脇に潜む。心配して迎えに出るつばめ、桃さんと会うのは東門。桃さんが坊を連れ帰ったあと、つばめは怪しい侍二人が楼門を出てゆくのを目撃・尾行開始(以降町なみはセット、掛川藩邸もセット)。
桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仙太/雷門ケン坊 おみよ/吉本眞由美 ちょろ髭/下之坊正道 仁兵ヱ/深江章喜 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん 太田備前守/高津住男 加代/町田祥子 吉村彦太夫/高桐真 家老岡本/永田光男 駿河屋/山村弘三 千葉/田中弘史 椎橋/柳原久仁夫 政之助/佐藤功 お松/近江輝子 浅吉/谷光典 駒吉/浜木綿子
脚本/土橋成男 監督/田中徳三
※途中のイカ軍団の襲撃、およびラス立ち全てマジ斬り。次席家老・吉村は、観念して腹を切ると見せかけ斬りかかってきたのでばっさり。
※画面に佐藤「功」と見えたが、姐さんが育てていた御落胤は「第三部大五郎」と思われるのだが…この回の表記、他にも掛川の殿様の官位を備前守と書いてあるものの劇中呼称は備中だったし。
※伊之助不在のまま、直助も出ず。このため、桃さんが不器用な手つきで米を研いでいて、駒吉が世話を焼く次第。伊之助は商いで長旅とつばめ発言。
→ 桃太郎侍 表紙
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