第231話 「お伊勢参りは御難旅」 1981.3.29
田之さんが羨ましくなり、お伊勢参りを思い立つ桃さん。しかし、小田原手前で雨宿りしていると、藩政を憂える血気盛んな若侍たちの物騒な話が漏れ聞こえ、深入りする羽目に陥るのであった。
ロケ地
- 小田原手前の街道をゆく桃さん一行、北嵯峨農地農道(東側に並木ちょっぴり)。雨宿りする辻堂、大覚寺護摩堂(一行は西側縁先に「避難」、若侍たちが「断固斬るべし」などと言いながらどやどやと堂内へ入ってくるシーンはセット撮りで、護摩堂と似た扉にしてある)。
- 若侍たちが城代家老を襲う夜道、相国寺大通院西塀際。若者たちは宗丹神社付近の茂みに潜んでいる。
- 城代の危機を防いだ桃さん、話を聞くため赴く家老邸は相国寺大光明寺門。ここで、身辺警護を頼み込まれる。
- 小田原城下の小屋に出演するつばめたち、小屋は大覚寺心経宝塔前広場に設営される。このシーン、導入は五社明神ナメて。
- 城代屋敷を伺う若侍を「捕らえる」桃さん、相国寺大光明寺通用門前。湯屋角で仲間が見ていて、「一平が捕まった」と知らせに駆け込むアジトの一軒家は広沢池東岸の「料亭跡」入口(後段、次席家老が忍んで来るシーンでも出る)。
- 一平を取り戻すため、ちどりをさらう若侍たち、大覚寺五社明神(小屋の裏口があるふうに仕立ててある)。
- ちどりを取り返すため、わざと一平を逃がし後をつける桃さん、逃走ルートは相国寺大光明寺通用門〜鐘楼裏手塀際(夜間)。
- 若侍らのアジトを刺客が襲い、桃さんが彼らを逃がしたあとの殺陣、広沢池東岸になだれこみ(夜間)。
- 逃げ延びた若侍たちが今後を協議する川べり、嵐山公園・中ノ島橋下手右岸河川敷(栗石の部分、見返りの絵でも橋は映っていない)。
- 若侍たちに会いに来た次席家老のことを桃さんに知らせに来る仁兵ヱ、相国寺大光明寺南路地(南側の塀を背にする)。ここへ一平が現れ、あとの四人は次席家老邸へ行ったと暢気に告げる。
- 一平とともに次席家老邸へ走る桃さん、相国寺方丈塀際。
- 次席家老が視察中の城代を狙う千波沼、大覚寺大沢池。次席家老一味は天神島(鳥居に千波沼大明神の額)にいて、大沢池堤上の城代を銃撃の運び。狙撃は小柄に阻まれ、次いで騎馬の桃さんが現れる寸法(被衣姿で手綱とらず両手放しで騎乗、その姿勢のまま馬から飛び降り)。立ち回りは嵯峨帝碑前あたりで。
- 城代に仕官を乞われ逃げてくる桃さん、待っていたつばめらは鳥居本・愛宕参道鳥居下。「先に箱根の山越えてるぞ」と叫んで桃さん通過、次いで若侍たちが走ってくる。
桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 玉川ちどり/坂上味和 とん太/北野清治 おたま/舟倉たまき 玉川かもめ/遠藤薫 矢吹二朗 田中明夫 柴田p彦 宮口二朗 永野辰弥 唐沢民賢 伊庭剛 高木吉治 琢磨一生 北原将光 平河正雄 石塚祥聖 疋田泰盛
脚本/山本英明 監督/山下耕作
※藩士の給料カットさせてるけど、財政立て直しに必死な、実はいい人だった城代は田中明夫。若侍たちのうち、リーダー格の生硬な十郎太は柴田p彦で、桃さんに感化される一平は矢吹二朗。正義派の若侍を利用し城代抹殺を狙う次席家老は宮口二朗、千波沼の鴨で不正こている郡奉行は唐沢民賢。ラス立ち福ちゃん入り、家老の家来か。
※はじめとん太と二人でこっそり旅のつもりだった桃さん、つばめに感づかれ旅興行を手配されてしまい、つごう六人での道中に。
★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。
→ 桃太郎侍 表紙
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