第249話 「小判が消えた下総路」 1981.7.26
老朽化した小屋の建て替え費用と、旅興行資金の五十両を盗まれた玉川一座は、最低限の人数でみちのく路へドサ回り。立ち寄り先の取手宿で、金を盗って逃げた男衆を見つけるが、彼の村には切迫した事情があるのだった。
ロケ地
- 旅ゆく一行、これより水戸みちと書かれた道標のある街道、大内辻堂付近(南からやって来る)。このあと休む茶店は亀岡道の坂(ガレ下)に設営、乱暴な騎馬の旗本から子を救うシーンあり。
- 取手宿はずれの天神境内に小屋をかける一座、大覚寺境内か。
- 利助の村へ向かう一行が通る細道、後述のラウンド塀近くの植込際(下部石積)。
- 村の衆が利助を褒め称える鎮守、鳥居本八幡宮。導入は総門(丸木鳥居)、利助は舞殿にどっかと座り賞賛の声を聞く。櫓が据えられ踊りの輪ができるのは「広場」。桃さんたちがここへやって来る小径は小柴垣道。
- 逃げた利助を追う一行、不明(崖際〜溜池の中堤と思しき土手)。捕まえてとっちめるが、利助を救世主と崇める村人に追い返されてしまう。
- 遅れてやってきた田之さん、谷塚村で村娘に聞き込みのシーンは民家裏手ラウンド塀際(地蔵あしらい)。領主の配下が来て誰何される。ここは後段、女衒に連れられてゆく娘たちを見送る場に利助が救世主として現れる、回想シーンでも使われている。
- 領主・安部の陣屋、民家長屋門。
- 利助の父の名主が出入りするシーンで出る「裏口」付近、民家裏手通用口付近。
- 当地を発つ一行、鳥居本の広場と池堤。
桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 玉川ちどり/坂上味和 とん太/北野清治 玉川かもめ/遠藤薫 なべおさみ 小栗一也 佐藤万理 浜田晃 川浪公次郎 国一太郎 平沢彰 梅田まゆみ 西山清孝 川辺俊行 大西美佐子 牧野恵美 西田治子 蛙の田之助/山城新伍
脚本/飛鳥ひろし 監督/山下耕作
※調子のいい名主の馬鹿息子(一座では道具方)・利助はなべおさみ、領主に抗い殺される父の村名主は小栗一也、妹は佐藤万理。猟官運動資金調達のため知行地の百姓を泣かせる旗本寄合席の安部は浜田晃、配下に平沢彰など。
※父名主の仇を討ちに陣屋へ乱入する利助、この際じゃんじゃんじゃんと鳴る劇伴はほぼ長谷川伸シリーズのアレ。
★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。
→ 桃太郎侍 表紙
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