第250話 「桃太郎一家の迷狂言」 1981.8.2
関東三社へ詣でようかと話していた街道筋で、やくざに襲われている芝居一座を助ける桃さんたち。そのまま関わり、村の芝居小屋を狙う悪党どものことを知る。
タイトルは梅川一座に助演したファミリーの「素人芝居」、意外にも大ウケで城代が見に来ることに。その御前で、悪党どものしでかしたことを演じてみせる次第。
ロケ地
- 襲撃に遭う梅川一座を助ける桃さん一行、流れ橋。立ち回りも橋上で。
- 負傷者だらけの梅川一座に代わり、玉川一座が寿座に出ることになったと代官に報告しに行く常陸屋、座が設けられる離れは広沢池東岸土手に竹垣しつらえ(夜間撮影)。室内はセット撮り。
- 桃さんの指示で探ってきたつばめと仁兵ヱ、常陸屋出入りの地回りと、一大歓楽街建設の野望の件を報告するシーンは大覚寺護摩堂前・放生池堤端の石橋近く。
- 叔父の常陸屋に挨拶に行く小屋主の妙と助十郎、一味の陰謀を立ち聞いてしまい追われるくだり、船に乗り込むのは広沢池東岸(ここで妙斬られ)、傷をおして棹をやる助十郎のシーンは木津川岸辺にスイッチ(船上、複数の船が舫っている演出も)、上陸シーンはセットに移行。
- 先の小屋主殺しを題材にした「素人芝居」をうまうまと阻み、上機嫌の代官と常陸屋が船を出すシーン、広沢池東岸近くの水面から、「離れ」演出の東岸へ(汀には船着も)←ここへお面のヒト。立ち回りは土手、汀で。昼間の絵。
- 妙と父の墓に参る一行、木津堤土手下の草叢に墓地演出。それぞれ別の道へ行く玉川一座と梅川一座、木津堤上と法面の道。
桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 玉川ちどり/坂上味和 とん太/北野清治 玉川かもめ/遠藤薫 伊吹吾郎 山本みどり 松本朝夫 有川正治 内田勝正 那須伸太郎 泉好太郎 池田謙治 内藤康夫 小船秋夫 瀬賀敏之 東孝 蛙の田之助/山城新伍
脚本/杉本容子 監督/井沢雅彦
※梅川助十郎は伊吹吾郎、寿座の先の小屋主に幼少時大恩を受けた経緯あり。父の後を継いだ小屋主・妙は山本みどり。その叔父で遊郭建設の野望を抱く御用商人・常陸屋は松本朝夫。潮来代官・藤波は内田勝正、地回りの親分は有川正治、手下に小船秋夫等。
※桃さんたちが助演した演目は白浪五人男、日本駄右衛門こそ助十郎だが、弁天小僧は田之さんで、忠信は親方、力丸はつばめ。桃さんと彦さんは黒子、台詞口伝えする彦さんはもちろん訛っている。
★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。
→ 桃太郎侍 表紙
|