第40話 「男ごころの茶碗酒」 1977.7.10
松平家の関係先に次々と凶賊、遂に「兄上」の政治向きの大事な書類が盗まれ、失職どころか切腹の危機に。
この賊を目撃した目明しが消され、彼のぐれた倅の話が割り込んでくる。これが、親の葬式にも出ないろくでなしと見えて、信じてくれた桃さんのためには命も賭ける熱い男なのだった。
ロケ地
- 凶賊・稲妻の丈吉が犯行後逃走する夜道、相国寺大光明寺南路地〜通用門へ消える。追ってきた今戸の粂造親分は、賊が消えた屋敷の表へ回り表札を確かめるが、ここは大光明寺の門で。屋敷は江戸留守居役・遠藤美濃守邸で、夜間撮影のほか、伊之助や文七が探りを入れる段で門まわりが映るのは昼間。
- 賭場で一味が現れるのを待っていた音松、尾行してゆき遠藤邸に潜入、秘事を漏れ聞くところ露見、逃走ルートは相国寺大光明寺南路地〜湯屋角。追いつかれ斬られてピンチのところ桃さんが駆けつける町角は相国寺鐘楼付近、碑のあたりで大立ち回り。夜間撮影。
- 「書類」を懐に嬉々として登城の遠藤の行列、相国寺大光明寺門を出て南へ。翁面の桃太郎が出て阻むのは下鴨神社馬場、立ち回りは糺の森で。
- 事後、親父の十手を継ぐ話が出ているのに嫌がってどこかへ行ってしまう音松、捜しに出た桃さんとつばめが「恋人たち」を発見するのは広沢池東岸、二人は船上でいちゃいちゃ。
桃太郎、松平備前守/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 ちょろ髭/下之坊正道 かん平/桂小かん 文七/青木義朗 粂造/殿山泰司 おまさ/清水めぐみ 遠藤美濃守/田中明夫 稲妻の丈吉/五味龍太郎 服部/国一太郎 音松/火野正平 猿の伊之助/植木等
脚本/飛鳥ひろし 監督/田中徳三
※正ちゃん、ナイーブな青年設定、桃さんに懐くシーンは子犬みたいで可愛い。ヅラは前髪ふんわり系変形髷、羽二重してない感じ。新必殺仕置人「夢想無用」OAの一月前。
※成敗衣装着て昼間、しかも外に出てくるのは初めてかも(ロケという意味でも)。納刀後、ぷはってやりそうなタイミングだったけど、息は吐かない。
※伊之助とつばめ、松平家と桃さんの関係を忖度する場面あり。
→ 桃太郎侍 表紙
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