桃太郎侍

第42話 「涙で見送る子の門出」 1977.7.24

 桃さんが別々に関わった若君と夜鷹、二人はむりやり引き離された母子だった。事はお家騒動、奥方は兄老中の権威を傘に着て恣意の限りを尽くし、殿様を毒で弱らせ、弟を藩主に据えようとしていた。もちろん悪党は桃さんに一掃されるのだが、話の勘どころは、夜鷹にまで身を落とした御側室・お篠の方の哀話。未練を断ち切るため、母子観音の刺青を背負う。

ロケ地

  • 若君を連れて逃げてきた乳母・楓、追っ手を見て逃げ切れぬと覚り、新之助ぎみだけ行かせる夜道、広隆寺東塀(境外/木あり、稲荷の祠あしらい)
  • 博打ですって朝帰りの、お篠のヒモ・新三、朝靄の町角、不明(築地塀の終わりに細道、すぐ横に板塀囲いの小屋のような建物、屋根は檜皮。周囲は林で、糺の森みたいな感じ)

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん 新三/宮口二郎 相良大蔵/穂積隆信 七平/金井大 島村近江守/神田隆 お綱の方/長谷川待子 島村采女/清川新吾 新之助/青柳武志 結城信濃守/北原将光 儀助/中村錦司 吉村/井上茂 萩野/林三恵 高橋/土橋勇 お篠/磯村みどり 猿の伊之助/植木等

脚本/野波静雄 監督/山下耕作

※結城邸へ入り込んで調査、ついでにお篠を助け出してきたつばめ、桃さんに報告の際「陰謀の主ははっきりしたわ。鬼退治よ!」。
※ラス立ち、お綱の方は兄老中の刀で貫かれるが、誘導してるので桃さんがやったも同然。


  → 桃太郎侍 表紙

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