第55話 「子つばめ騒動記」 1977.10.23
奥山に掛小屋禁止の沙汰が下ると大騒ぎ、これは桃さんの知恵で回避されるが、お次はつばめ太夫の隠し子騒動、彼女の人気は翳り、奥山の賑わいも萎んでしまう。
一連の動き当然訳あり、裏には権力を恣にする悪党と、根深い女の恨みが隠れていた。
ロケ地
- 奥山の雑踏を視察する寺社奉行筆頭大検使・白石、今宮神社境内石畳(両側に露店あしらい)。この賑わいももうすぐ消えると、お供の河村に嘯く。玉川一座の小屋も境内に演出され、掛小屋禁止反対の署名を集めていると現れるヤクザのシーンでは楼門が映り込んでいる。
- 隠し子騒動後ひとまずお兼さんに預けられる正太、夜更けてその子の様子を窺いに来た女を追っかけるつばめ、中ノ島橋(ロング)〜嵐山公園料亭・錦前で見失い(参州屋寮と表札が掛けられている)。
- 町方に化けた与之助と熊造に捻じ込まれビビった参州屋、毒殺されて見つかる川端は広沢池東岸汀。
- お滝が白石といるところを目撃する仁兵ヱ、今宮神社境内。このあと二人が密談する屋形船、セットかロケか不明(夜の水上)。
桃太郎、松平備前守/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん おまさ/吉野佳子 参州屋/山岡徹也 河村兵助/黒部進 お滝/原良子 尚文堂主人/池信一 医者/北見唯一 正太/宮ヶ原淳一 白石十太夫/遠藤太津朗 雉の与之助/藤岡琢也
脚本/飛鳥ひろし 監督/斎藤武市
※お滝は三年前つばめ人気に押されて消えた、水芸の太夫。今回親切ごかしに励ましに来るが、内実は夜叉。
※ラス立ちはマジ斬り皆殺しだが、お滝を斬ったのは白石←斬ってみせて「この女に騙された」と命乞い。
→ 桃太郎侍 表紙
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