第64話 「さよならだけが人生だ!」 1977.12.25
父と名乗らずにいた忠次、おみよ誘拐という非常事態で思わず皆に言ってしまう運び。当人には黙っていようと桃さん気を遣うが、さすがにおみよは気付いていた。
桃さんに親分奪還を阻まれた盗賊団が仕掛けてくる次第だが、癖の強い悪役陣がずらりと揃い迫力。
ロケ地
- 母の墓の所在を聞かれたおみよ、忠次を呼び出して父のことを問い詰める水辺は大覚寺大沢池畔。
- 桃さん宅へ仕返しに殺到した賊・稲妻組、外へ走り出てのチャンバラは大覚寺境内か(夜)。
- 釣りに出かけて銃撃される桃さん、広沢池東岸。スナイパーの半次は土手の木の陰に。
- おみよをさらったという投げ文を見てすぐに出かける桃さん、ついて行くという与之助を返す町角は大覚寺五社明神。指定場所の采女ヶ原は大覚寺境内林か。夜間撮影。
- 助け出されたおみよ、忠次のことを察し呼ばわりながら追ってゆく道、藪田神社参道脇〜藪田橋。参道脇には彼岸花が咲き乱れ、橋の欄干は木製(現在の橋は1985年架橋のガードレール橋)。橋越しに、本梅川を挿んで対岸の民家群が映り込んでいる。
- おみよが去ったあと、一人歩みだす忠次、渡る橋は若森廃橋。ここに、井伏鱒二訳「勧酒」の一節が被される。
桃太郎/高橋英樹 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ おみよ/吉本真由美 かん平/桂小かん 文七/青木義朗 疾風の辰/南道郎 死神の半次/内田勝正 般若の松/松山照夫 血祭りの権六/有川正治 早耳/井上茂 とびっちょ/多賀勝 弥助/飯田覚正 不知火の新三/山本一郎 瓦版売り/波多野博 亭主/大城泰 達磨の忠次/金子信雄 雉の与之助/藤岡琢也
脚本/野波静雄 監督/山下耕作
→ 桃太郎侍 表紙
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