第70話 「凧に乗った五百両」 1978.2.12
長屋に越してきた、仲のいい夫婦が巻き込まれる騒動。亭主の国の名主が御用林伐採を嘆願に出てくるが、悪党の目的は汚職隠しと、名主の持つ保証金五百両。血腥い展開となるが、悪事は桃さんに全て知れているのだった。
ロケ地
- 弥太郎とお京夫婦が売れ残りの凧を売る縁日の神社、今宮さんか。屋台とか多すぎて判別し難い。
- 名主・忠右ヱ門が嘆願に赴く勘定奉行・横田邸、相国寺林光院。西側の建物を塀越しに見た図も出てくるが、お芝居には使っていない。
- 帰って来ない名主を案じ、翌朝勘定奉行邸へ確かめに行く弥太郎、途中通る武家屋敷街は相国寺大光明寺南路地(西望、俯瞰。通用門から侍とお供が出て画面奥へ。弥太郎は墓地門の方から来て会釈)。門番と押し問答になる勘定奉行邸は林光院で、中からのアングルも出る。
- 名主らが土左衛門で上がる河原、罧原堤あたりの桂川か(俯瞰、河原は草ぼうぼう)。仕事帰り?のかん平が通りかかる。
- 兄上に事の次第を告げるも、対処は難しいと言われる桃さん、大覚寺宸殿縁先。
- 与之助と話し合う桃さん、橋の欄干に凭れて早く五百両が見つかればと話すシーンは映画村日本橋、そこから見える川イメージは桂川、松尾橋上手・中州合流付近の河原。
- 弥太郎の供養にと凧を貰った子ら、凧揚げの野原は大覚寺遣水跡芝地。子らを見ていたお京と与之助が虚無僧につけられる道は池畔か(見かけない植物が生えている)。江戸屋までついてきた虚無僧を、逆に尾行しやりこめる与之助、大覚寺護摩堂(金で雇われた囮と知れる)。
- 金のありかを知った代官が先回りし、ブツが隠された凧を子供から取り上げるくだり、大覚寺心経宝塔付近〜放生池堤(子供を放生池に突き落とす)。
- 代官が横田に雪舟の絵を渡す庭、不明(60話と同所、釣殿の四阿があるほか、狭い芝庭のまわりに林と蔵らしき建物も見える。一見、青龍苑のようでもある)。
- 逞しく商いをはじめるお京、祭礼の神社は今宮神社か(画面奥に朱の建物、楼門か)。
桃太郎、松平備前守/高橋英樹 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ おみよ/吉本真由美 かん平/桂小かん 横田丹後/今井健二 弥太郎/住吉正博 忠右ヱ門/北村英三 橋本主膳/伊藤克 おかみさん/松村康世 僧侶/山本弘 商人A/堀北幸夫 虚無僧/森秀人 小池/宮川珠季 儀兵ヱ/小松健悦 お京/赤座美代子 雉の与之助/藤岡琢也
脚本/山本英明 監督/牧口雄二
※弥太郎が五百両と替えてあった雪舟の絵、モロに国宝の秋冬山水図・冬景。コピーとはいえ、扱いが手荒くて笑える。
→ 桃太郎侍 表紙
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