第80話 「罪つくりな遺言」 1978.4.23
大凶・女難の神籤を引き当てた与之助、その通りになるの巻。
行き倒れ女を保護、その亭主から遺言を聞き取る与之さんだが、彼らの死後現れた姉というのがいい女、釣りこまれて通うが果たして目的は「遺言」という始末で、盗っ人のうしろに欲深侍どもが控えていた。血の雨が降るが、「常磐津の師匠」と、忘れ形見の幼女は無事であった。
ロケ地
- 参詣客で賑わう神社、上御霊神社本殿前石畳に露店演出。与之助が神籤を引くのは本殿をナメて南塀を望む図で、境内林が森閑とした雰囲気を醸し出している。
- 参詣帰りの桃さんと連れ立って帰る与之助、行き倒れの母を見る道は広隆寺東塀際(境外、木あり)。
- ドクターストップかっているお秋(行き倒れ女)の代わりに亭主に会いに行く与之助、大覚寺護摩堂。亭主の新八が仲間につかまって殺されてしまうシーンは林間で。
- バイに出ていた与之助のもとへ現れ、妹夫婦のことで礼を述べるお豊、今宮神社神輿庫前あたりに露店演出。このあと家に誘われ、誑し込まれ。
- お豊がツナギにやって来る藤兵ヱの隠れ家、大覚寺望雲亭。南側・川沿いの小径を来て、南西角の通用口(枝折戸)から入る。
- 姿を消していたお豊とばったり会う、「梅の木のあるお宮さん」を捜索中の与之助、木島神社本殿。設定は本所界隈。
- 新八が埋めていた盗金を掘り返しに、夜の雑司ヶ谷鬼子母神に来る賊一味、大覚寺五社明神、掘るのは本殿前。お豊が高崎藩の侍に斬られるシーンは舞殿。
桃太郎/高橋英樹 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ おみよ/吉本真由美 お秋/北川めぐみ お豊/本阿弥周子 斎藤伊織/小美野欣二 十六夜の新八/唐沢民賢 勘次/西田良 丑松/大木晤郎 寝待ちの藤兵ヱ/高原駿雄 仙造/浜田雄史 医者/宮城幸生 お千代/宮崎晴子 宇崎兵庫/安部徹 雉の与之助/藤岡琢也
脚本/山本英明 監督/山下耕作
※新八は錠前師、殺されたのは賊の内紛。盗金は高崎藩の御用金で、御納戸役がグル、その後ろには留守居役という構図。お豊は藤兵ヱの情婦で、常磐津の師匠をさせられていた設定、ために与之さんのまずい常磐津がいっとき皆を苦しめることに。
→ 桃太郎侍 表紙
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