第92話 「成田詣りで逢った女」 1978.7.16
与之助とふたり成田詣での桃さん、婀娜っぽい姐さんと知り合い彼女の里へ立ち寄るが、小湊では騒動が持ち上がっていた。
お歌の父の侠客を殺した悪党が、郡代とつるみ民を苦しめると知った桃さん、いつものように鬼退治。しかし女心には応えてやれないのだった。
ロケ地
- 成田行きの渡し船(江戸川設定?)、不明(ゆったりと流れる大河、岸辺は緑豊かで水深もありそう。由良川か)。船上でバイの与之助、お歌に珊瑚の簪を紛い物と見破られ。
- 船をおりた一行、成田行きの桃さんと、小湊へ帰るお歌が別れる街道、不明(土手道、大木も生えている)。お歌を迎えに出ているホラ松たちのシーンは松並木。
- 参詣を終えた桃さんらが立ち寄る茶店、今宮神社門前茶屋・かざりや前に床机を出して腰掛け。女衒に連れられた娘たちに奢ってやる桃さん、彼女たちは何度も振り返り頭を下げながら、東門の内に消えてゆく。ここで茶店の親爺、下総から房州にかけて凶作だが、郡代が容赦なく重税を課すと話す。
- 小湊へ向かう二人、不明(軽トラが走る感じの、田んぼのコンクリ道)。
- 江戸、付文を寄越す優男をとっちめるすずめたち、今宮神社若宮社脇。
- 小湊一家に立ち寄った桃さん、早朝釣りに出る海は不明(断崖)。お歌が来て、男嫌いで通してきた身の上を語る。
- 土地の名主らに縋られ、相談を受ける桃さん、名主宅は民家門、前畑越しの図。
- 掛け合いに来た桃さんがただの浪人と知った郡代、名主宅へ手勢を差し向ける。その捕方が走る道、北嵯峨か。名主宅は先と同じ、西の方から人数が走ってくる。
- 名主宅の急を桃さんとお歌に知らせに走ってくる竹、不明(砂浜に柱状節理の巌が屹立)。
- 事後、稼業を継いで二代目になると桃さんに告げるお歌、不明(磯)。江戸へ帰る渡船、冒頭と同じ。
桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おふう/杉村留美子 おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 お歌/江波杏子 今津の富蔵/今井健二 ホラ松/小島三児 中尾甲斐守/内田稔 大和田の清兵ヱ/吉田義夫 三本竹/稲吉靖司 川津平内/山口幸生 仙造/野口貴史 蔵三/大木晤郎 弥助/有川正治 玉川すずめ/西川峰子 雉の与之助/藤岡琢也
脚本/和久田正明 監督/山下耕作
※江戸のシーンも二つ入っているが、置いてけぼりで荒れるつばめの図はともかく、すずめが優男をやっつけるくだりは、筋に全く関係なし。しかも、おふうとおみよがすずめの下品さに染まってきた自分たちに気付きげんなりという馬鹿馬鹿しい挿話に、けっこうな尺を割いてあって笑える。
→ 桃太郎侍 表紙
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