第97話 「夫婦喧嘩を食った鬼」 1978.8.20
女房を打擲する男を懲らしめた桃さん、どうしてもと縋られて女を東慶寺へ送り届ける。そこで役人に感謝され、江戸での窓口になってくれと頼まれるのだが、これがとんだおおごとに発展。
「すずめが調子に乗ると、碌なことにならない」法則発動なのであった。
ロケ地
- 桃さんが紋三郎の女房・おもとを伴い鎌倉へ向かう街道、琵琶湖西岸松原。木の間から「木製の桟橋」が見えている。このあと、馬子姿のすずめが現れる(つばめに「頼まれた」監視役)。
- 東慶寺の門、一様院山門前。「松ヶ岡御所」の看板もかかっている。
- すずめが主催する「江戸窓口」に女たち殺到、「志願者」を連れて意気揚々と街道をゆくすずめ、琵琶湖西岸河口州付近砂浜(川はごく浅い)。次の一行を連れて行くすずめ、同じく琵琶湖西岸、今度は湖側からアオリの図で、松並木越しに湖西の山なみが見えている(尾根付近にガレ)。
- 東慶寺で采配を振るう寺社方役人・三枝を怪しむ桃さん、帰り道で虎吉一家の襲撃があったあと、当のヤクザが急ぎ江戸を発ち鎌倉へ向かう道、一部北嵯峨農地竹林際(大石置いてある「道隈」、この付近で三枝が連れてきた女たちを拉致にかかるが、桃さん駆けつけて阻止)。
- 門跡に会い話を聞く桃さん、座敷は一様院方丈か(座敷から見える庭の、植え込みの向こうが崖みたいな感じ)。
桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おふう/杉村留美子 おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 とん太/北野清治 文七/青木義朗 堀江河内守/須藤健 三枝光三郎/塚本信夫 おもと/新海百合子 虎吉/五味龍太郎 丑松/井上茂 鮫造/梶本潔 東光尼/小林泉 三太/松本正樹 紋三郎/なべおさみ 玉川すずめ/西川峰子
脚本/野波静雄 監督/山下耕作
※桃さんは三枝の依頼を断るが、一緒に来ていたすずめがしゃしゃり出て引き受け。江戸屋の庇を借りて受付を開設、宣伝のためチンドン屋も繰り出す始末。この一連のすずめの芝居に、「西川峰子の歌声」がいっぱい被されている。
→ 桃太郎侍 表紙
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