2014.8.8フジテレビ/松竹
キャスト
秋山小兵衛/北大路欣也 佐々木三冬/杏 おはる/貫地谷しほり 秋山大治郎/斎藤工 四谷の弥七/山田純大 生島次郎太夫/山田明郷 飯田粂太郎/内野謙太 おみね/栗田よう子 おつぎ/山下裕子 傘屋の徳次郎/竜川剛 おとよ/床嶋佳子 熊五郎/石橋蓮司 おしん/遠藤久美子 大久保兵蔵/平岳大 文吉/猪野学 たえ/小松みゆき 権太/掛田誠 おみち/築山可奈 ばあや/川崎あかね 黒鍬の藤次/中西良太 亀助/左とん平 小川宗哲/古谷一行 田沼意次/國村隼
ナレーター/高橋長英
脚本/金子成人 監督/山下智彦
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北大路版第三弾、表題の話に「三冬の縁談」を組み合わせ、親子の人間模様を描く。
熊五郎の過去を掘り下げてあり、酒肆の一家に奥行きが出て、性格俳優・石橋蓮司がよく利いて渋い作品となっている。
ロケ地
- 江戸の夏、行商人から風車を買い求める女児たち、八幡堀白雲橋上。舟遊びの人々が行き交う大川、八幡堀掘割。
- 浅草今戸の本性寺へ墓参の小兵衛、龍譚寺。導入は堂宇見下ろしの絵で、鳩が飛び立つ。墓は参道脇に演出。
- 墓参の帰り、浅茅ヶ原で熊五郎の苦悶を見る小兵衛、大覚寺大沢池北辺並木。熊五郎は対岸の天神島北側汀にいて、傍には船着がこしらえてあり船も舫っている。
- 小兵衛隠宅、大覚寺遣水跡に演出。「右岸」端に家を建ててあり、見返りの構図では水面や堤、菊ヶ島などが映り込む。タイトルバックの絵では、ここと「瀞」を合成してある。
- 田沼邸イメージ、随心院薬医門。三冬の縁談について話す田沼主従と小兵衛、周遊する庭は金戒光明寺紫雲の庭の築山。
- 三冬に稽古をつけて橋場の道場から帰るさ、土手で花を摘む熊五郎を見る小兵衛、大覚寺大沢池北辺並木。熊五郎は並木道下の土手から上がってくる。
- 熊五郎が入ってゆく寺門、百済寺赤門。門前を掃く小僧演出。熊五郎が香華を手向ける二基の墓は参道脇。彼に声をかけた小兵衛と二人戻ってくる道は参道坂。
- おはるが操る船で大川を渡る小兵衛、西の湖。このあと西瓜持って橋場の道場へ。西の湖はこのあとも出てくるが、太鼓橋の向こうに陽が落ちる絵は細工ものか・橋脚も無いし。
- 宗哲宅からの帰り、鬼熊酒屋へ立ち寄る小兵衛、このとき熊五郎不在、彼が人知れず苦しむ林は大覚寺竹林。昔の刃傷沙汰がフラッシュバック。
- 三冬と大久保が結婚をかけて立ち会う田沼家中屋敷、金戒光明寺方丈。試合は方丈前庭(南庭)、見届ける田沼さまは庭が見える座敷に。
- 熊五郎が脅迫者に会いに出向く浅草新鳥越の寺、百済寺参道か。祠や石仏が見える。危機に小兵衛が介入するが、親爺大吐血。
- 田沼邸を訪ね、試合の次第を聞く小兵衛、座敷は金戒光明寺方丈。二方が開け放たれていて、南と東の庭がのぞく。
- 互いの子らの歯がゆさをボヤく田沼さまと小兵衛、田沼邸の庭は金戒光明寺紫雲の庭、石庭部分。
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