李闘士男監督作品 2014.7.26東映
キャスト
勝海舟/玉木宏 川辺美香子/石原さとみ 高瀬雅也/柄本時生 森野恵理/川口春奈 沼田慎太郎/千葉雄大 千代/谷村美月 民子/吉田羊 宮川八郎/渡辺那斗 柳田龍三/柄本明 山下利蔵/隆大介 新門辰五郎/山崎銀之丞 徳川慶喜/篠井英介 薩摩屋/嶋田久作 大崎則篤/伊武雅刀 長英/石橋蓮司 西郷隆盛/佐藤浩市
脚本/橋部敦子
∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵
進路調査がはじまる微妙な季節、教え子三人とともに幕末の江戸へタイムスリップしてしまう女教師。たちまち怪しの者として捕われてしまうが、役人の中に知った顔を見つける。その人こそ勝海舟、時はまさに官軍の江戸総攻撃直前なのであった。
ロケ地
- プロローグ、夜の町を逃げる女教師、石段は法輪寺参道坂、橋は渡月橋(と思われるが真っ暗なので疑問は残る/これの前に映る坂はどこかの城内か)、映画村オープンセットにスイッチ。
- 高校教師・川辺が勤める丘の上の学校、須磨学園。滑り止めつきの坂が印象的。現代劇パート。
- 江戸城イメージ、不明(濠越しに石垣を見る図、上物は御殿ふう)。戦に反対する勝が幕閣に責められるくだり。
- 東進する官軍(薩摩)、富士裾野をゆく図は淡路ロケ。津名の採土跡地か。
- 勝の暗殺を指示する柳田、彦根城廊下橋の下。
- 勝海舟邸、好古園御屋敷の庭門。内部はセット撮り。
- 屋敷に引き取った川辺と高瀬を、町が見渡せる高台へ連れてゆく勝、三井寺観音堂裏手・御幸山中腹の「丘」。町と「海」は合成。スマホ発見/車を茶店跡に隠す。ここからの帰り、勝を襲う刺客のシーンは伊賀上野城内の坂。
- 東海道の関所を難なく突破する薩摩軍、林道か。
- 森野が滞在している「柳田っち」の屋敷、彦根城博物館。森野は塀を乗り越えて侵入してきたもよう。
- はぐれたままの生徒二人(沼田と森野)の人相書を持って捜し歩く川辺と高瀬、帰ってくる道は好古園路地。門前で、勝が子犬に怯える図を入れてある。
- 慶喜の御前で非戦・主戦の論を戦わせる勝と柳田、随心院書院座敷。導入は書院前縁で、画面奥に本堂も映っている。
- 買い込んだ新式砲を視察する柳田、伊賀上野城天守東側の曲輪、勝は少し離れた石垣上にいて忸怩・背景に天守が映り込んでいる。
- 江戸へ向けて進軍する薩摩軍、渡る橋は流れ橋。下は水たぷたぷ。
- 沼田を説得できず、高瀬に批判され落ち込んだ川辺がやって来る丘、先と同じ三井寺の丘。後から勝がやって来て物思いに沈む際に、火の海となる町のイメージが出る。
- 西郷が軍を率いて入る薩摩藩江戸藩邸、西本願寺大玄関門。後段には式台玄関も出る。
- 早暁、勝を狙うための砲が引き出される城門、彦根城天秤櫓。
- 西郷との会見に赴く勝を見送る川辺たちおよび勝の家族、勝は好古園御屋敷の庭門前で騎乗、角を曲がったあとのシーンは一部南禅寺僧堂坂の塀際で撮られている。
- 森野の手を引いて坂を駆け上がる高瀬、法輪寺参道石段。この間、川辺は沼田を捜し回る。
- なお馬を駆る勝、三井寺唐院・一切経蔵間の橋をくぐり、狙撃されつつ下鴨神社馬場へ・ここで柳田の手の者と大立ち回り。
- 市民を船にのせて避難させる船着場、琵琶湖西岸(堅田の石積護岸)。
- 沼田を見つける川辺、大覚寺大沢池木戸〜池畔。「ぐずる」沼田に「帰ったら三者面談やるよ」と言い放ち引っ張ってゆく。 このあと法輪寺石段を経て、三井寺の丘へ・戻るスリップ。
- なお戦い続ける勝だが、鉄砲隊が出て万事休すのところ、新門のかしら率いる「市民」が押しかけてくる「道」、三井寺唐院前・村雲橋まわり(敵味方入り乱れたため、三井寺の丘から狙う大砲撃てず)。
※下鴨神社馬場で、勝と対峙する「軍勢」の一人に福ちゃん、カブト無しの甲冑姿。クレジットあり。
※車でルービックキューブを見つけた勝、終始弄り回しているが、案の定オーパーツ化。
※現代劇パートで出てきたロケ地は、資料に反映していません。
|