第101話 「命を運ぶ男」 1972.6.11
お店を潰した悪党どもに一矢報いようとする跡取り息子だが、その過程で人を殺してしまい江戸を売るほかなくなってしまう。元女中の女房と二人頼った逃がし屋は、ほかならぬ女房の元恋人なのであった。
ドロドロ人間模様は、二重構造。
ロケ地
- 啓次郎が仙蔵に斬りつけられ、揉み合ううち刺してしまう夜道、糺の森か。博打帰りの源十が目撃。
- 源十が啓次郎とお美乃を連れてゆく酒肆・火の車(裏家業は逃がし屋)、大覚寺五社明神祠脇に設営。裏は大沢池で船着き(汚穢船で人を逃がす/船頭は波多野博)を拵えてあり、大沢池堤が広く映り込む。このほか心経宝塔が映り込んでいるが、五社明神本殿は映らない。
- 火の車のあるじ・栄三の回想、大工だった彼が仕事帰りにお美乃とデートしたやしろ、大覚寺天神島鳥居そば池畔。
- 栄三がお美乃らを拒否したため、夫婦はとりあえず姉の住む仲町へ行くが、その途中怪しの駕籠屋(有川正治ほか)に連れ去られるところへ金さんが出て阻止のシーン、上賀茂神社ならの小川畔、河合社鳥居前。ここは後段、身を引こうとした啓次郎を追ってくる栄三のシーンにも出てくる。
- 江戸払いとなった啓次郎とお美乃が木戸を出て旅立ってゆく街道、不明。谷地田の地道、路傍田畦に瓦葺の小屋(壁土が剥落して下地見えてる)、木戸の柵の向こうに孤立木あり・奥が溜池っぽい感じ…酒屋神社の奥なんかこんな感じだったかも。
遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 北川/水戸部隆 要町の文三/柳沢真一 お美乃/亀井光代 山本清 児玉泰次 清水良英 稲吉靖 植村謙二郎 有川正治 小沢文也 波多野博 矢奈木邦二郎 池内美佐 栄三/横内正
脚本/山本英明 監督/河野寿一
※源十は稲吉靖、栄三に仕事を持ち込む男。啓次郎は児玉泰次、五年前賊に入られ潰れた伊勢屋の跡取り。伊勢屋が潰れたあと急成長した島田屋は山本清、そのための汚れ仕事を一手に引き受けた弥吉は植村謙二郎、島田屋の情婦で元伊勢屋女中にしてお美乃の姉のおりんは清水良英。文中、役名は当て字。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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