第104話 「桜吹雪に泣く女」 1972.7.2
放蕩三昧で悪い噂しかない旗本の殿様だが、先頃まで任地だった氷川の地では生き仏扱い。加えて、彼が捜しているというのは二対の桜の彫物で、それは女の背に描かれていた。
謎めいた展開に、かの桜小僧が降臨して色を添え、泣かせる情話で〆る。江原真二郎カッコ良過ぎ。
ロケ地
- 元桜小僧のお仙が女中をしている氷川の湯治場イメージ、日吉山荘(湯樋と湯気スモーク演出)。
- 湯治場のあるじ・角右衛門が、お仙を伴いやってくる江戸・諏訪の台、不明(夜桜見物の衆で賑わう桜林、舞殿らしき構造物がちらり。お仙と間違えられて旅の女が斬られるのは土手か)。
- 諏訪の台で角右衛門と「はぐれ」姿を消したお仙、桜の枝を使って金さんを呼び寄せる夜の町角は相国寺鐘楼脇、お仙は弁天社から現れる。
- お仙とお辰の刺青を見て情報を得た角右衛門、一色とともに氷川へ向かうルート、相国寺大光明寺門(一色とその供侍たちとともに出発)〜若森廃橋(北へ渡る・カメラ下流側の西から)〜山道(九十九折の林道?下の道をお仙と金さんがつけてきているのが見える演出も)。
- 氷川在の百姓らに集合がかかるくだり、大挙して渡ってくる橋は若森廃橋(北へ渡るのを南から見た図、背景に藪田神社社叢/上写真と同アングル)。集まれと知らせを受ける爺さまの家は民家まわり(下写真/萱葺の母屋の戸口、土手なども映り込み)。三々五々集まってゆく里の道は藪田神社前の細道か。
- 百姓衆が集まる地蔵堂境内、鳥居本八幡宮広場。一色たちは本殿前から現れる。掘り返すのは竹林の丘の中腹。舞殿には壁が拵えてある。
- 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)。白州に据えられるのは一色の「元」家来、茨京十郎。
遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 お里/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 北川/水戸部隆 要町の文三/柳沢真一 お仙/八並映子 お辰/高毬子 角右衛門/小栗一也 茨京十郎/高津住男 一色左馬之介/江原真二郎
脚本/小川英、武末勝 監督/林伸憲
※お仙の刺青は、世に広く知られたため足し彫りして改変。このとき情報が仕込まれた次第。お辰のそれと対で同時に彫られた設定。
※氷川は武蔵設定か。旅の具合は、そんなに遠くなさそうな感じ。一色はここの元代官。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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