第112話 「競馬に恋を賭けた女」 1972.8.27
今回は遠征もの、府中宿で行われるという奉納競馬にキナ臭いものを嗅いだ金さん、はるばる出かけてゆく。果たして江戸で聞いたとおり、二足のわらじを目指す地回りが、代官に取り入るため汚い企みを巡らせていた。
いろいろと動いた金さん、最終的に代官のお裁きの場にぬっと現れ、桜吹雪を開陳してみせるのであった。
ロケ地
- 八熊がゆく街道、若森廃橋を北へ渡る。こっそりついてきた金さんは橋たもとに。
- 八熊が馬子の伍助と駿馬のタロに出会う里道、不明(小丘の裾の細い地道、畦畔木のある里の道)。伍助宅は元萱葺と思しき鉄板張り、後段では近くに蔵なども。
- 代官の馬・ハヤテを任され調練する源太、地回りの権蔵につかまり、タロには勝てないと言うと打擲されるくだり、藪田神社脇参道(騎馬は南から駆けてくる。この際里もかなり映る/グラウンドもフェンスもまだ無い)〜鳥居前。
- 出張先の大工仲間に権蔵のことを聞きこむ八熊、手下が現れ連れ込まれる夜のやしろ、大覚寺五社明神。出水憲司とかに「誰に頼まれた」と凄まれ危機一髪のところ、金さん介入。
- 府中代官所イメージ、大覚寺明智門(パーツ)。ここでの代官と権次の密談を聞いた虎さん、金さんに報告する神社(?)は藪田神社舞殿脇か。
- 権次が伍助から取り上げたタロを駆る源太、本梅川左岸堤〜若森廃橋(南へ渡る)〜本梅川右岸堤。戻ると、金さんが橋にいて、純粋に馬を好きな源太に訴えるように「説諭」。
- 奉納競馬が行われる神社、下鴨神社。人の波にカナ文たちもいる「参道」は河合社前、レース場は馬場、観衆は河合社脇や瀬見の小川河床、参道などにいる。レースは重馬場、何頭か走っている中には「軽トラ馬」も混じるもよう。
- タロが勝ってしまうレース、源太が権蔵の制裁を受けるところへ金さん乱入のシーンは藪田神社、参道と境内を使って大立ち回り。このとき、舞殿がまだ萱葺と確認できる。
遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 お里/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 北川/水戸部隆 要町の文三/柳沢真一 伍助/平井昌一 源太/林真一郎 お冬/小野恵子 田中春男 富田浩太郎 村田吉次郎 山崎竜之介 出水憲司 神戸瓢介 古関達則 小田真士 浪花五郎 藤本秀夫 世羅豊 森谷譲
脚本/小川英、胡桃哲 監督/荒井岱志
※話の起こりは、金さんが北川といる料亭の別の座敷で、権蔵が女中・お冬に無体をはたらいたため…悲鳴が聞こえてきたから。お冬の恋人が馬子の伍助、お冬の父親の博打の借金を競馬の賞金で返す算段だったという訳。
※虎さん久しぶりに出たのに、クレジットされてない。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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