遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第116話 「坊主が惚れた女」 1972.9.24

 前科のあるお店者が濡れ衣を着せられる事件に、一銭の得にもならないのに容喙する春海坊主。お店者の恋人が昔日のマドンナと同じ名というセンチメンタルな訳があるのだが、お蔵米横流し一味の主犯格にマドンナその人が含まれるという、ハードな展開になってゆく。

建仁寺

ロケ地

  • 水茶屋勤めの恋人・お絹に簪を渡した帰り道、瀕死の男を見て驚き、煙草入れを落として立ち去る辰次、今宮神社石橋上〜摂社脇。後から犯人のならず者たちがわらわらと出てくる。
  • 春海が大僧正に化けて乗り込む、蔵奉行・桑山邸、建仁寺久昌院。駕籠の出入り等に門と玄関まわりを使うほか、座敷も使用のもよう。中から門外を見る図では、三門・仏殿間の「緑地」が映り込んでいるが、塀が見えているのは拵えものか。お供は八熊、玄関では生臭坊主が相模屋の後家で女傑のおりんにやり込められる、傑作なシーンが撮られている。
  • おりんの誘い文に乗った春海がいそいそ出かけてゆく夜の森下神社、上賀茂神社奈良社。逃げた春海が潜んで追っ手をやり過ごすのはならの小川畔摂社、この後神事橋上に佇み物思うところへ、文を見て飛んできた金さんが現れる。
  • 事後、釣りをしている春海のところへ金さんが来て声をかけるシーン、大覚寺大沢池船着(小)。後から、助かった恋人たちを連れてお光らがやって来る。水面に睡蓮びっしり。

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 お里/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 おりん/奈良岡朋子 島田敬一 丸山持久 森川公也 市川祥之助 五十嵐喜美 大木晤郎 みのわだ良太 福本清二(ママ) 奈辺悟 春海/中村翫右衛門

脚本/松山威、茶木克彰 監督/井沢雅彦

※福ちゃんは荒事を引き受けるならず者のメンバーで立ち回り要員、うっすら口ひげチンピラ態。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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