第122話 「禁じられた恋の女」 1972.11.5
悪党の策略で仇同士となっていた運命の男女を、金さんが救う。
二人の偶然の出会い、真実を知らぬまま互いに苦悩するさまもよく描けていて、全ての謎がお白州で明かされる趣向も良し。
ロケ地
- 和泉屋に依頼された山田浪人が、堺屋を暗殺する夜道、大覚寺五社明神。後段、金さんが遺留品の袱紗を彼に示すシーンは昼間、塔が映り込んでいる。
- 相良藩江戸家老・川口邸、相国寺林光院。
- 山田浪人の家、大覚寺大沢池畔に設営。かなり水面に近いところに建ててあり、けっこう作り込んである。中の座敷から水面を望む図も出る。
- 駿府へ調査に赴く虎さん、街道は池の土手沿いの地道、野良仕事の夫婦にものを聞く谷地田沿いの一件には道端に例の土壁瓦葺の小屋。
- 八重に縋られ、二人で上方へ向かう山田、街道は酒屋神社前の坂や池端に似る。灯篭が映る場面も。事後、八重とその兄、山田の三人で行く街道も同所。虎さんのもひょっとしたら同じ。
- 八重たちの父が討手となり、山田の父を斬ろうとした駿州・相良城下の八幡裏、走田神社稲荷社(祠のまわりに玉垣が見えているので、違うかも)。
遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 お光/水原麻記 半次/島米八 お里/浅川美智子 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 山田大二郎/亀石征一郎 八重/八木孝子 森幹太 花上晃 南祐輔 酒井哲 溝田繁 小沢文也 玉生司郎 近江輝子 海老江寛 遠山金次郎 市川裕二 藤沢徹夫 笹木俊志 土橋勇 坂本香
脚本/有馬泉 監督/河野寿一
※白州の仇討ちが済んだあと、腹を切ろうとした山田を素早く止める高崎さまがかっこイイ。そのあとの「首刎ねる」寸止めもなかなか。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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