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         第124話 「水もしたたる男」 1972.11.19 
 笹子峠で横死した花川戸の親分、組は離散、女房は借金返済を迫られ泣く泣く妾奉公…というのが遠大な仕込みだった話に、頓馬な三下がコミカルにからむ。 
        タイトル通り、何回もずぶずぶに「滴る」目に遭う兄哥だが、「いい男」とは書かれていない妙が笑える。 
  
ロケ地 
  - 花川戸の仙造が暗殺され、逃げる刺客どもに三太郎が谷底へ落とされる笹子峠付近の山道、林道か。落ちた先は谷川で、ずぶ濡れ一回目。
  
 - 賭場で金さんに助けられ、屋台酒を奢ってもらう三太郎、店は中ノ島橋たもとに出ていて、仙造の元乾分・宗吉が仇と突進してくるシーンは堰堤脇、対岸から橋脚越しのアングルも。金さんが宗吉をひねったあと、腰を抜かしていた三太郎は立とうとするがつかんだのが魚籠だったため敢無くドボン。
  
 - 保護された平八から彷徨い出た三太郎、出会った子と遊んでやるのは大覚寺天神島、坊の母のおとせが迎えに来るのは朱橋(欄干が一部破損、折れている)。いい女だとのぼせていて腰かけていた朱橋からドボン。
  
 - 仙造を殺した男たちから返り討ちに遭って死んだ宗吉、その埋葬は金戒光明寺本堂裏手墓地、仙造の墓の脇に卒塔婆が立つ。
  
 - 山形屋がおとせに借金の肩代わりを申し出る料亭イメージ、錦水亭東屋を池越しに見る図。
  
 - おとせが妾奉公の話を受けに行く山形屋向島寮イメージ、中山邸門(夜景)。
  
 - 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)。
  
 - 未練たらたらなのにおとせの顔も見ず痩せ我慢して江戸を出る三太郎、木の根に蹴躓いてドボンの街道、大覚寺大沢池堤(ED被り)。上がって来る画が出てないのはヒドい。
  
遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 半次/島米八 お里/浅川美智子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 おとせ/日色ともゑ 富田仲次郎 小林勝彦 寺田誠 新井和夫 阿波地大輔 唐沢民賢 平沢彰 岡本健 川谷拓三 高谷舜二 智村清 準見淳 三太郎/高橋長英 
脚本/堺たつの 監督/林伸憲 
※仙造のライバルだった虎五郎は富田仲次郎、強面の手下は小林勝彦、笹子峠で出た刺客二人は阿波地大輔と平沢彰。賭場の男衆は川谷拓三。宗吉は唐沢民賢か。 
         
         → 遠山の金さん捕物帳表紙 
        ※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。 
         
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