遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第131話 「江戸の花を咲かせた女」 1973.1.7

 養父を殺しお店に火をつけたことにされる女だが、火事場から彼女を救ったガエンにより窮地を脱する。
時代劇では、たいてい悪者のガエンを、この話でも十分悪いのだが、江戸の華の男伊達として描いた珍しい一作。褌一丁で炎燃え盛る中に飛び込むために、酒と博打でその恐怖を紛らす真情を吐露する、内田良平以下の、ギラギラ裸男たちがかっこよくて、且つカワイイ。

大覚寺

ロケ地

  • 長崎屋の番頭がガエンの常に金を渡すのを目撃する金さん、その直後矢を射かけられる夜のやしろは上賀茂神社ならの小川畔摂社。矢は朱玉垣に刺さる。
  • 夜になって常が勤めるお屋敷を出る駕籠二丁(お七と、熊八入り)大覚寺大門。その後五社明神を過ぎ、林間で止まり始末されかかる。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)

遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 お里/浅川美智子 半次/島米八 高崎靖之進/中村靖之介 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 常/内田良平 お七/御影京子 源次/飯田和平 江見俊太郎 西田良 古川ロック 浜伸二 高並功 鳥取晃

脚本/小川英、四十物光男 監督/河野寿一

※お七は長崎屋養女、売られるところを救ってくれた義父の後を追おうと思い詰める儚げな美女。番頭の源次は、善人の長崎屋が貸し倒れを作るのを見ておれず一挙に及ぶ次第、手先の浪人の一人は江見俊太郎。常の乾分の一人に西田良、殺人まではできないと笑う顔がイイ。
※熊八コンビはお七に惚れて、監禁されている旗本屋敷へ乗り込むものの、お七と同じ蔵に放り込まれる運び。お白州でも彼らに言及あり、しかし当のお七は常と夫婦約束というオチ。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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