遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第148話 「殺しを引受けた女」 1973.5.6

 それが知られると身の破滅な秘密を持つ、か弱き町衆を守ろうとする姐御だが、殺し屋を使うという手法に、金さんは待ったをかける。
何も悪くない民が苦しむなら、制度の方が悪いのだと言い放つ、姐御と金さんの思想が渋い。

御香宮

ロケ地

  • 幼児とその母に無礼討ちと凄む侍(出水憲司)に啖呵を切るお京親分、不明(神社境内と思われるが、モブで要素見えず)。設定は深川八幡。
  • 甲州屋の主人が脅迫者・竜三に殺されたあと、「仲間」の山形屋や伊丹屋がこっそり駆け付け遺族の母子と協議、これを天井裏で聞いていた虎さんが金さんに報告を上げる町角、御香宮本殿脇・摂社前。彼らの重大な秘密のことや、お京が介入したことも告げられる。
  • お京が殺し屋を依頼するくだり、宇治公園橘橋を渡って左岸河川敷に降り、河原で釣りをしていた「畳針の才三」に接触。姐御をつけてきた金さんは橋上から見ている。橘橋は改修後間もない感じで、木がまっさら。才三がいるのは頭首工近くの丸い一件。中州西側の流れが映っているが、流速はけっこう早い。宇治橋橋脚の下部がちらっと映り込んでいる。
  • 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)

遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 お光/水原麻記 半次/島米八 お里/浅川美智子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 竜三/工藤堅太郎 才三/小林勝彦 山形屋/鈴木昭生 河村久子 山岡徹也 京春上 田村錦人 市川男女之助 山本弘 出水憲司 稲村理恵 奈辺悟 藤山良 岡本崇 お京/安田道代

脚本/小川英、遠藤仁 監督/河野寿一

※お京姐さんは辰巳屋の女親分、香具師の元締か。竜三は普通の植木職だったが、ミサを目撃し「心に鬼を住まわせた」運び。才三はプロの殺し屋、ラス立ちにて死亡、今際のきわに金さんに恨み言を吐く。思い詰めた竜三が話を持ち掛ける口入屋・九鬼の権蔵は山岡徹也、乾分の一人に福ちゃん(ラス立ちにも参加)。
※「秘密」はキリシタン信仰なのだが、ミサとか普段のお祈りとか、誰にでも見つかりそうな無防備さがアレ。拝んでるのはマリア像。彼らに対するお裁きは、見なかったフリ…今度からはバレないようにとか「訓戒」。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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