遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第150話 「我が子に殺しを教えた男」 1973.5.20

 父の死後、一人でみごとに母の仇を討ったとみえた若者だが実は、というお話。
お奉行は、些か誤った「士道」に囚われていた彼に事実を突きつけ、明るいほうへ導いてやるのだった。

丹波国分寺

ロケ地

  • 浪人・竹本源之丞が、一子・新一郎に仇討ち遂行のための剣術を教え込む夜の荒れ寺、丹波国分寺。後段、八熊が皆を連れてきたり、虎さんがお咲から話を聞くくだりでは昼間の画。乳銀杏のシルエットが不気味さを強調。本堂や門内側が映り込んでいる。
  • 仇の御家人・大塚に仕掛ける新一郎、大塚が出てきた料亭(柳橋の梅垣)は嵐山公園・。闇からの投石にひるんだ大塚に一太刀浴びせ逃げ去った新一郎、中ノ島橋上でやっと刀を納める。このあととどめをさしに戻ると、もう岡っ引が来ていて検分がはじまっている寸法。

遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 半次/島米八 高崎靖之進/中村靖之介 おさと/浅川美智子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 竹本源之丞/蜷川幸雄 竹本新一郎/松岡淳一 吉兵ヱ/今井健二 お咲/大森不二香 大塚甚十郎/外山高士 小鯖勇 徳田実 武田てい子 小田真士 井上茂 榎原政一

脚本/飛鳥ひろし 監督/河野寿一

※顔に傷のある怖いお兄さんの吉兵ヱは、大塚に博打で多額の借金を負っており、返済を迫られ困っていたときに、竹本父子が大塚を狙うと知る運び。お咲は竹本父子と同じ長屋の住人、新一郎を慕う。竹本の妻女は、薬代のため大塚のところへ妾奉公に出ていて、夫に知られ「自害」というが、金さんは竹本が手にかけたと推測…ならば大塚って被害者?
※お裁きが下ったあと、白州に突っ伏す新一郎を、物陰から心配そうに見る高崎さまが渋いと思っていると、卍くずしの襖が細く開いていて、お奉行も覗いている…しかしそのあと新一郎とお咲のちゃっかり夫婦気取りを見て「近頃のガキは」が大笑い。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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