第152話 「文三親分を狙った男」 1973.6.3
文三親分を女房の仇と狙う男が現れるが、いい事もわるい事もしていないカナ文のことだから、当然筋違い。そもその男が江戸を売った凶状じたいが、だれかの黒い企みから発していた。
唾棄すべき手先を断罪したお奉行、苦しんできた清吉にはちゃんと納まりどころを定めてやるのだった。
ロケ地
- 見回り中の文三たち、泥棒と叫ぶ子の声を聞く道は仁和寺鐘楼南側の石畳(鐘楼は映らず、観音堂が木間からのぞく)。ごっこ遊びをしていた子らが走り入る門は大師堂東通用口、水掛不動前やその南側に材木が立て掛けてあり、これが親分の方に倒れてくる。その場から逃げる男が目撃されるが、この際北の塀際の土盛りの向こうに開口部があるような感じで、見たことのない様相が映っている。
- 犬の件で文三を恨むと目された爺さまのことを調べてきた半次、報告に走ってくるシーンは大覚寺大沢池木戸南側。爺さまは十日前に死んだと聞かされ、では誰がとなるシーンは急に場所切り替わり大日堂前に。怖じた文三が半次と体を密着させながら歩き出すシーンは聖天堂前へ、このとき二つのお堂の間に木戸(今は無い)が見え、その前の植込から清吉がぬっと出る。襲撃は五社明神、金さんに阻まれる。
- 清吉が転がり込んでいる小料理屋・入舟の専用船着場(こう書いた看板が下がっている)、罧原堤下河原か。女将のおもんと清吉がこそこそ船に乗り込み、屋形船にいる人物と接触するのを、金さんと虎さんが見ている。夜間撮影。
- 女房・おきみの墓に参る清吉、ここで出る回想シーン、清吉が江戸を売る際おきみが追い縋った土手、大覚寺大沢池堤。
遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 お光/水原麻記 高崎靖之進/中村靖之介 半次/島米八 おさと/浅川美智子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 清吉/嵐圭史 伊平/今福正雄 おもん/原良子 大黒屋富五郎/中村鶴蔵 宮田圭子 有川正治 藤長照夫 藤原勝 美柳陽子 紅かほる 宮崎博 穂積かや 杉原範昭
脚本/小川英、茶木克彰 監督/佐々木康
※清吉を嗅ぎまわる金さんと虎さんに大黒屋の手先の襲撃、人数の一人に福ちゃん、頬っ被り。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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