第153話 「貧乏を食う男」 1973.6.10
年貢を用意できずツブレ目前の百姓、網代船代が払えず海に出られぬ漁師、そして店賃をためすぎ宿なし一歩手前の八と熊、彼ら哀れな貧者を手先に使い強盗を繰り返していた二人組は、卑劣な行為を世直しと僭称し恬と恥じぬのであった。
ロケ地
- 五日市村、太吉らの五人組が年貢の相談をぶっていると、浪人と渡世人の二人組が現れ小判を与えるシーン、不明(棚田から続く道が山際?にさしかかるところに茶店設営、さらにその先?に四阿みたいな建物、近くに墓地も見える。堂ヶ峠に似る部分もあるが難しい)。後段、虎が遠征してくる際にも出る(この際、太吉の妹・お新をつけてゆくシーンの道は中山池付近に似る)。
- 「世直し」で押し込みに入った際「殺してしまった」手代の墓を訪ねる五人組、疲れ果てて休む水辺は大覚寺大沢池船着(小)。墓がある深川・清心寺、金戒光明寺墓地(和尚が坂を上ってゆくシーンには塔が映り込んでいる)。
- 札差へ押し込んだあと、分け前を貰う五人組、鳥居本八幡宮石段(渡世人が待っている)。後段、八熊が二人組に押し込みを強要されるシーンでも出て、この際は舞殿も映っている(このとき、香取神社と称されている)。
- 相州横須賀村イメージ、琵琶湖か。虎さんが漁師に事情を聞く港は琵琶湖岸港湾、鍵型?の突堤が見える。この帰り道、浦賀へ兄のことを調べに行き絶望して座り込んでいるお新を見つける虎さん、舞子浜松原。
- 北町奉行所イメージ、京都御苑管理事務所東門(バンクフィルム)。
遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 半次/島米八 高崎靖之進/中村靖之介 おさと/浅川美智子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 太吉/丸山持人 お新/市毛良枝 戸浦六宏 池新一 田中勝 野田産吉 藤沢薫 野崎善彦 日高久 川口喬 石沢健 大城泰 智村清 坂東京三郎
脚本/飛鳥ひろし 監督/河野寿一
※戸浦六宏が首魁の浪人の黒岩甚内、池新一は五人組の一人・五作。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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