第21話 「女で出世する男」 1970.11.29
金蔓の女、家柄のある女を踏み台にして成り上がろうとした男だが、妬心まじりの拙速で頓挫。
鼻持ちならぬ医師どもに喧嘩を売る金さんという態をつくり、引っ掛けの刺青見せを持ってきてあるのが渋い。溜の男たちを出すのも、今はできない道具立てで貴重。
ロケ地
- 一年前殺された文字若殺しの凶器と、盗られた財布の写しを金さんに見せる内藤、今宮神社若宮社前。
- 医学館で辱めを受け憤然と出てくる蘭台、乞食の弥八に呼び止められ小判を与える帰り道の橋は中ノ島橋。この橋は後段も浅草溜との行き来に出て、夜間撮影もある。
- 金さんに頼まれ文字若の財布を捜すお光、疲れて休む茶店は今宮神社門前茶屋・一和(あぶり餅を食している)。このとき、向かいの店・かざりやに来た洗い髪の客の財布を見て追ってゆき掏るのは東門(しかし相手は旧知の小鈴姐さんで怒られ/財布の情報は貰う)。一和、かざりやとも暖簾の名前等そのまま。
- 蘭台が金さんに桃井殺しを指示した品川の浜、琵琶湖西岸松原(岬の見え方から舞子浜と思われる。汀から少し離れると短い草が繁茂)。蘭台と桃井は、出張に行く師匠の安積を見送りに出ている設定。
遠山金四郎/中村梅之助 お光/水原麻記 敬太/蔵忠芳 千恵/新井麻夕美 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 内藤与十郎/那保 中山蘭台/清川新吾 お藤/佐藤寿美 お妙/水沢有美 文字若/土佐林道子 小鈴/金子幸枝 弥八/山本一郎 おロク/石井富子 安積翠軒/永野達雄 桃井源三郎/城所英夫
脚本/今村文人 監督/井沢雅彦
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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