第22話 「悪い目に賭けた女」 1970.12.6
吉原の太夫を殺したかどで死罪の男、しかし遠山奉行は身代わりを疑う。金さんの潜入で真相は知れるが、彼をそうさせたやりきれない事情も明らかに。お上の手落ちを詫びる奉行が渋い。
ロケ地
- 梅吉の空っ風長屋(住民は役人嫌い設定)を調べに入り散々な目に遭った文三、ちゃんと住民に相手してもらっている金さんが腹立たしく、出てくるのを待っていて怒りをぶつけるシーン、彼が腰掛けているのは瀬田橋竜宮入口の石橋。金さんは鳥居をくぐって入ってゆく(扁額は見えないようにしてある)。その後、殺された太夫の楼へ行く話になり、金さんは「傾いだ玉垣」の間から瀬田川左岸の岸辺へおりて走り去る。汀には船が舫っている。
- 身代わりの秘事にからんでいそうな、丁子屋の店番・佐助に張り付き、「仕事」をとろうとする金さん、瀬田橋竜宮社務所裏手・瀬田川左岸汀。根負けした佐助は、梅吉を始末する仕事を斡旋。
- 再吟味のため、伝馬町牢から常磐町の北町奉行所へ護送される梅吉、随心院長屋門前〜参道、南下して拝観口前へ。その行列を襲う「金さん一味」は梅林の茂みに潜み、梅吉を殺さず捕えて依頼者から更に金を毟るプランをぶっている寸法。立ち回りは梅林東側の広場で。参道では小坊主が罪人に怖じる芝居を入れてあるので、寺院境内設定か。
遠山金四郎/中村梅之助 お光/水原麻記 敬太/蔵忠芳 おその/水谷旺子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 内藤与十郎/那保 半次/樋口史和 千恵/新井麻夕美 要町の文三/柳沢真一 梅吉/山本豊三 源造/山村弘三 おまさ/志乃原良子 お竜/沢淑子 佐助/古川ロック 松太郎/柳生博
脚本/小川英、中野顕彰 監督/林伸憲
※タイトルは、お竜が太夫殺し真犯人である入り婿の亭主にした哀しい「賭け」。姐さんは貧民をよく世話し神様扱いの女傑。
※居残りの文三親分けっこう見もの。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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