第30話 「掟が恋した女」 1971.1.31
闇奉行と称する一党が跋扈、経済を操ると豪語するが、強盗の居直りに過ぎず。首領はかつて権勢を誇った旗本、それに引きずられ亡父の願いを叶えようとしていた姐さん哀れ、奉行の情けも空しく旅の空に散る。
ロケ地
- 遠山奉行の駕籠を襲う闇奉行の一味、不明(両に植え込みの夜道、奥に坂)。
- 二階堂が闇の指令を受けて、金さんは栄柳姐さんの誘い文に乗って出かけてゆき鉢合わせ、一時斬り結ぶ伝通院二本榎、木島神社拝殿脇(元糺の池の鳥居が見えている)。互いを旧知の友と認めたあとは平八へ行って酒盛り。
- 闇奉行の寄り合いへ赴く灘屋を尾行する金さん、辿り着いた屋敷は相国寺林光院(姐さんの台詞では闇屋敷とか。誰のどういう屋敷かは不明)。忍び込んだ金さんが危地に陥る内部はセット撮り。手負いの金さんは姐さんの家へ。
- 事後、所払いとなった姐さんが江戸を離れる途次殺されてしまう(殺害シーン等は描かれず)街道、北嵯峨農地竹林際(道隈に地蔵あしらい)。二階堂のことを失念していた金さん慌てて駆けつけるも、姐さんは道に倒れ、二階堂は虫の息、「袴をつけた侍」が二人の傍らに抜刀して立つ(このヒト、金さんが竹林を背景に走っているシーンではいつもの着流しだから、金さんではないと思う。但し梅之助はここで人とからんだカットが無い。いずれにせよ不可解な部分である)。惨劇の場から、地蔵にパンして終わる。
遠山金四郎/中村梅之助 お光/水原麻記 敬太/蔵忠芳 千恵/新井麻夕美 要町の文造/柳沢真一 おその/水谷旺子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 二階堂隼人/御木本伸介 霞の吉次/鮎川浩 箱屋/市村昌治 町奉行所小者/那須伸太郎 閑翁の供侍/有島淳平 与力内藤/那保 灘屋善兵ヱ/村居京之輔 栄柳/櫻田千枝子 津田閑翁/谷口完
脚本/伊上勝 監督/長谷川安人
※辰巳芸者の手練手管に翻弄され道を誤った二階堂、常々「他の男に心を移したら殺す」と放言していた次第。闇奉行との関わりの詳細、および金さんと旧友設定の詳細は語られず、白州にもいなかった。そのうえ、最後は誰を斬ったか誰に斬られたのかも不明。
※閑翁の設定、前将軍家治寵愛のお方様の父親。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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