第43話 「駆落ちした女」 1971.5.2
ならず者から青年を助けたことで、駆け落ち男女に関わる金さん。殺人事件やら、人返し令にまつわる悪事など、わらわら闇が湧いて出る。最後は、「語るに落ちる」悪党どもでさっぱり。
ロケ地
- 築地の旗本・冠木邸から出てきた清吉が、口入屋一味に囲まれ打擲されるくだり、金戒光明寺瑞泉院前。金さんは長安院下坂を来て居合わせ、介入・撃退。善教院の北塀際に板塀を置いてあり、清吉が押し付けられるシーンを撮ってある。夜間撮影。金さんが聞き込みに行く際は昼間の画。
- 駆け落ちした清吉とおその(播磨屋娘)、足を痛め立ち止まっているところへ追っ手が二種現れる街道は酒屋神社参道入口付近。見ようによっては五叉路にも見える「道隈」がうまく使われている(当時は全部地道だったもよう)。また、カナ文が二人を連行するも「一味」に奪われてしまい木に括られるシーンは、境内の広場で撮られていて、碑や祠、石垣など映っている。ラストシーンの、江戸払いとなった二人を見送る街道も、先に出た参道入口付近。
- 悪徳口入屋が人集めをする、小石川伝通院裏手、金戒光明寺東坂。人足に混じってブローカーを待つ金さんは、坂東側の摂社前。
- 金さんが連れて行かれる土木工事現場、流れ橋下河川敷(橋直下あたりでヨイトマケ)。仕事を終えて連れ帰られる際の入口は、嵐山公園中州岸に演出。
遠山金四郎/中村梅之助 お光/水原麻記 おさと/浅川美智子 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 半次/島米八 要町の文三/柳沢真一 おその/光川環世 清吉/清川新吾 駒造/市村昌治 喜助/西川敬三郎 冠木文之進/成瀬昌彦 口入屋大五郎/外山高士
脚本/小川英、武末勝 監督/井沢雅彦
※金さん潜入時の人足仲間に出水憲司、悪人要素ゼロの田舎者。クレジットはベタ。
※冠木の姓、読みは「かぶりぎ」。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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