第5話 「夢を慕う女」 1970.8.9
江戸へ直訴に来た下総の親子を拾う金さんだが、親爺のほうは悪者に見つかって殺されてしまう。訴状は奪われるものの、連判状は巧みに隠されており、悪代官の息の根を止める趣向。
遠山どのを慕う老中の姫が、ちょうど縁談のあったその悪代官の屋敷に乗り込み、金さんと子らの味方をする情話を挿んである。
ロケ地
- 勘定奉行のものと間違えて老中・土井大炊頭に駕籠訴してしまう七兵衛、大覚寺放生池堤〜五社明神(舞殿脇へ駕籠が来る)。大炊頭は訴状を受け取らないが、咎めず去る(行列は放生池堤へ)。
- 女掏摸に訴状を盗られ思いつめた七兵衛が入水しかける夜の橋、中ノ島橋。掏ったものをお光に見せられた金さんが駆けつけ、懐中物を返してやる。このあと飯食わせて長屋へ保護。
- 七兵衛の墓、大覚寺石仏前に土饅頭と卒塔婆設営。天神島の朱橋と護摩堂、水面が映り込む。石仏前には柵が無く、周囲も今とは微妙に違う。
- 金さんをつけていて代官・及川の屋敷に姉弟捕われと知った妙姫、夜中訪ねてゆく及川邸、不明(門を内から/及川が走り出て来る玄関も見える)。このとき裏手から忍び込む金さんの描写があり、塀は大光明寺の南側によく似る。
- 金さんに乗り込まれ、姫に破談を言い渡された及川、手下の市蔵を始末して有り金持って逃げるところ、北町の見回りに誰何されてしまう塀際、不明(途中から古びた土塀に切り替わる塀、随心院に似るが、役人の背後に見える造作が違う)。
- 事後、姉弟のその後を遠山どのに聞き、加えて「見知らぬ町人」に涙ながら言伝する妙姫、大覚寺天神島鳥居の傍ら。水面には睡蓮びっしり。
遠山金四郎/中村梅之助 お光/水原麻記 敬太/蔵忠芳 おその/水谷旺子 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 子分半次/樋口史和 内藤与十郎/那保 妙姫/姿美千子 土井大炊頭/河上一夫 お恵/岩村百合子 太吉/井上博嗣 お豊/古林泉 及川将監/穂高稔 市蔵/有川正治 上州屋/川浪公次郎 弥助/北見唯一 七兵衛/花沢徳衛
脚本/小川英、胡桃哲 監督/荒井岱志
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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