第55話 「血まみれの女」 1971.7.25
「出る」には訳あり、もちろん不思議なく足もある復讐譚。いつものごとく早とちりのカナ文をいなし、足取りも軽く「因果」を見つけた金さん、幽霊は裁けぬとして大甘温情判決で〆る。
「幽霊」は、サブタイトル通りの格好で登場。
ロケ地
- 西海屋一家が使用人たちに背かれ「皆殺し」に遭った長崎の断崖、丹後の海辺と思われる(崖には松、浜には大岩ごろごろ、柱状節理も見える)。
- 「幽霊に殺された」松吉が持っていたギヤマンの件で金さんに報告する高崎、日吉大社東本宮内・樹下宮前。
- 唐物商・よろづ屋へ出向き、かのギヤマンを見せて「恐喝」をしてきた金さん、帰り道に番頭が襲うくだり、日吉大社東本宮前(楼門は映らず、中からの画)〜玉垣脇。ひねられた番頭が逃げる道も日吉大社境内か。その番頭、逃げ込んだ葦原で幽霊を見て惑乱、金さんが駆けつけた時には殺されているくだり、琵琶湖西岸河口州と思われる。
- うまい商売の話でよろづ屋を呼び出す頭巾の侍(中の人は善明)、海辺の神社と波蝕著しい海岸、不明。神社手前には吊橋。
- 善明・紅蘭きょうだいの父の船大工を訪ねた金さん、崖から落とされた女児・お初だった紅蘭に話を聞く海辺、不明(砂浜を見る段丘)。
遠山金四郎/中村梅之助 お光/水原麻記 おさと/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 唐善明/山下洵一郎 はる/蔵悦子 紅蘭太夫/金井由美 六助/田中直行 松吉/大東俊治 西海屋/那須伸太朗 初/上本晃 加代/國睦子 老婆/泉春子 よろづや仙造/沼田曜一 油屋喜兵衛/汐路章
脚本/小川英、武末勝 監督/荒井岱志
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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