第64話 「身代りになった女」 1971.9.26
胸を病み、命の限りをさとった色里の女は、朋輩の罪を着たまま獄死する。その哀れに感じ入った金さんは、逃がされた女の幸せに手を貸してやるほか、白州にわざわざ位牌を持ってこさせ手を合わせるのであった。
ロケ地
- 「お静が剃刀で殺した」直助を、おとよとお静二人して投棄する夜の霊岸島、宇治公園・宇治川左岸河川敷(中州下手、水制のように張り出した個所が闇に浮かび上がる)。お静に荷物を持たせ行かせたあと、おとよが咳き込み倒れる木場は「材木置場」(大きな丸太積み上げ)。
- なぜか投棄場所より上流側の両国で見つかる直助の死体、宇治公園橘橋下手河川敷(橋は旧態)。見分に金さんが割り込み。
- 直助が握りこんでいた旗の切れ端をもとに、大川沿いの稲荷を捜す金さんたちのくだり、大川イメージに宇治川・宇治橋橋脚越しに橘橋を望む図。捜し回った皆が落ち合う稲荷社前、大覚寺五社明神(摂社の一つを稲荷に仕立ててある)。ふと気付いた金さんが走り渡る橋、天神島朱橋。このあと天神島祠にて下部がちぎれた旗を発見(祠を稲荷に仕立て)。
- 金杉橋御赦免所(こう書かれた看板が柵にかかっていた)、唐崎。いつものように演出されていて、今回は北町奉行直々に釈放の場に立ち会い、三造を出迎えたお静(失踪中)を見届け。
- 新居に踏み込んできた権太に脅されたお静、金は出来ないうえ亭主に前歴がバレて自棄になって共に行くところ、金さんが出て阻止・大立ち回りの夜の両国橋の土手、宇治公園・橘橋下手河川敷。
遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 おさと/浅川美智子 半次/島米八 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 お静/梶三和子 三造/住吉正博 権太/三上左京 お島/旭輝子 おとよ/桜町弘子
脚本/飛鳥ひろし 監督/河野寿一
※この回から、梅之助の役名表記が「遠山金四郎」から「遠山の金さん」に。戻っていることもある。
※直助は霊岸島の岡場所の地回り、おとよの情夫。権太は彼と兄弟分で女たちを脅すが、むかし三造を陥れたのも実はこいつ、ヤバそうなメイクを施してある。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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