第8話 「天下を狙う男」 1970.8.30
御落胤騒動。菊千代ぎみに張り付いていた金さんは真実を知るが、遠山奉行には彼を追捕せよとの命が下る。
「伊賀亮」の役どころに中村翫右衛門を配し、切所で「親子対決」という趣向。
ロケ地
- 将軍・家慶病臥、筆頭老中の俄な追放、世継とされた一橋にも暗雲、と語られる政局の背景に江戸城イメージの姫路城。天守見上げ、はの門下坂、西の丸から天守望の図など出る。
- 駕籠舁きと菊千代がトラブルを起こす天神の茶店、今宮神社門前茶屋・一和。向かいは蝋燭問屋に仕立ててある。
- 居合わせた八と熊が菊千代とお付の浪人をつけてゆくルート、相国寺境内と思しき植込み際〜北嵯峨竹林の道〜北嵯峨・陵前(駒札が見えている)←ここで見失い/権六にボコられて昏倒。
- 菊千代ぎみが起居する、春海和尚の寺、不明(ボロい入口は広沢池東岸の建物に似る。中庭は草木ぼうぼう、芦浦観音寺に造作は似る。桧皮葺のや、蔀戸付きのや、幾つかお堂も見える)。
- 所用で出かける半兵衛、金さんがつけてゆく道隈は北嵯峨農地竹林際から南へ行く農道の曲がり角、大石が積んである箇所。
- 将軍のたっての願いで御対面が決まり、立派な屋敷に入る菊千代、相国寺林光院。門前で「かなぶん」がギャグをやらかす。
- 菊千代の実父と称し半兵衛から金をせびっていた権六、再び無心に表れ金を手に出てきたところを斬られる夜道、相国寺鐘楼前。金さんが駆けつけ、瀕死の男から真実を聞く運び。
- 御対面の場に出向こうとした矢先、将軍逝去を知らせる早馬が駆け込むくだり、出かける寸前で駕籠も来ていた玄関は相国寺林光院式台玄関。前の木が青々と葉を茂らせ、高さもあるさまが映っている(今は立石が据えてあるところ)。
遠山金四郎/中村梅之助 要町の文三/柳沢真一 土井利和/河上一夫 八公/瀬川新蔵 内藤与十郎/那保 子分半次/樋口史和 菊千代/杉山光宏 雪絵/小谷悦子 権六/金井大 備中屋/嵯峨善兵 春海和尚/原聖四郎 中居丹波守/市川祥之助 高田半兵衛/中村翫右衛門
脚本/小川英、鴨井達比呂 監督/佐々木康
※菊千代追捕に出役した遠山奉行、若者二人を逃がし半兵衛自刃を見届け「これにて一件落着」とぼそっと呟く。この前に陣笠姿で片肌脱ぐシーンあり。よってお白州は無し、今回は酒肆も出てこない。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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