遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第89話 「喧嘩を仕組んだ男」 1972.3.19

 江戸へ逃げてきたらしい一家、父は殺され母は拉致。残された子を保護した虎さんは、事の起こりの佐原へ飛ぶ。虎さんまわりのシリアス展開と、金さん合流後のコミカルタッチが面白い。タイトルはその金さんの画策、つるむヤクザどもを田舎臭い芝居こいて出入りに持ってゆく。

宝厳院

ロケ地

  • 虎さんが子に飴をやった一家が博徒に囲まれて父は斬殺、母は駕籠に込められ拉致される土手、大覚寺大沢池堤
  • 虎さんが入る佐原宿イメージ、琵琶湖西岸(突堤のある岸、バンクフィルムか)、セット町並を挿んで出る水郷の風景は銭形平次「黒い魔手」と同じか。
  • 博徒の情婦に接近し聞きこむ虎さんだが露見、追われ逃げる道は北嵯峨農地竹林際(大石置いてある道隈)、追っ手から逃れ竹林に隠れると金さんが来ている寸法。
  • 代官への貢物にするため拉致した女房を隠してある下総屋寮、中山邸門。虎さんが逃げたあと警戒厳重となり松明など持ち出して物々しい情景、金さんと二人参道の暗がりに潜む。
  • 金さんと虎さんが一旦女房を救出し逃れるものの追いつかれ取り戻されてしまう渡し場、罧原堤下汀に設営。二人は川に身を躍らせ逃れるが狙撃される。対岸には靄。ラストシーン、お裁きのあと佐原に帰ってくる太兵衛らの船のシーンも同所。
  • 白州開廷の際の北町奉行所イメージ、大覚寺大門(バンクフィルム)

遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 お光/水原麻記 お里/浅川美智子 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 半次/島米八 要町の文三/柳沢真一 太兵衛/小栗一也 おせん/根岸明美 天王寺虎之助 梅津栄 曽根晴美 野口元夫 千葉敏郎 榊浩子 赤松志乃武 丘路千 川谷拓三 疋田圀男

脚本/松山威、茶木克彰 監督/松尾正武

※下総屋が飼う、狂犬のような殺し屋は曽根晴美。博徒の一人の梅津栄、オネエ言葉を発する一幕あり。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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