第99話 「狩られた女」 1972.5.28
公共工事請負をめぐる汚い企み、ライバル殺しを目撃した茶屋女がこれまた卑劣な方法で抹殺されかかるのを金さんが阻むのだが、その女の亭主が品川隆二。例の如く騒がしい展開となり、お話は半ばあさっての方へ飛んでゆく。
夜鷹狩りという行為について「世間を学ぶ」お奉行、というスパイスも利いている。
ロケ地
- 寛永寺修復を請け負うことになっていた材木商・田島屋が暗殺される夜道、中ノ島橋まわり。田島屋主従は橋上を来て、刺客は橋たもとの建物(拵えてあるっぽい)の陰から飛び出す。目撃者の茶屋女は橋上で騒ぎを聞きつける。
- 茶屋女がたばかられて行く夜の姥ヶ池(花川戸?)、大覚寺放生池堤〜護摩堂前。天神島朱橋たもとで私娼が客を引いており、ここへ夜鷹狩りがかかるが、茶屋女は一味の男に当て落とされ気を失っているところ巻き込まれ逮捕されてしまう。
- 大宮と会い、夜鷹狩りをやめるか改めるかする必要があると説く金さん、不明(稲荷社前、どこかの境内の摂社か)。
- 北町奉行の推しで寛永寺修復を請け負うことになった信濃屋、用足しに出かけてゆく夜道は中ノ島橋。目的地の伊勢屋根岸寮は嵐山公園内料亭・錦(前に駕籠をつけ入ってゆく)。
遠山の金さん/中村梅之助 お光/水原麻記 お豊/錦とも子 大宮/中村公三郎 半次/島米八 熊公/津田伸 八公/瀬川新蔵 要町の文三/柳沢真一 桜田千枝子 見明凡太朗 戸上城太郎 千葉敏郎 芦沢次男 市川男女之助 浜伸二 藤川弘 岡島艶子 峰蘭太郎 幡随院の辰五郎/品川隆二
脚本/松山威 監督/井沢雅彦
※辰五郎は、幡随院長兵衛の二代目と自称、仏壇に柏手を打つ。茶屋女は桜田千枝子(と思う)。田島屋を殺し、信濃屋も狙う伊勢屋は見明凡太朗。手先となる町道場の主や剣客は戸上城太郎や千葉敏郎(と思う)。
※ここでは夜鷹狩りの主体は下っ引、悪い道場に出入する下っ引が事を運ぶからだが、「警動」は奉行所公認というニュアンスも描かれている。
※ラス立ち、金さん衣を裂かれて諸肌脱ぎに。お白州はもちろん片っぽだけ。
→ 遠山の金さん捕物帳表紙
※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。
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