第38話 「般若と桜」 1974.6.23
般若組なる凶賊が再び跋扈、金さんは首領の情婦を突き止めアプローチ。その女たいした女傑、芯から隷属しておらずかしらに逆らって若い恋人たちを救おうとしていた。
彼らを助けるかたちでラス立ち、大甘判決も出る。
ロケ地
- お佳が経営する料亭・鰻よしイメージ、嵐山公園中州料亭・錦。両国橋近く設定。
- お盗めを終え逃げる際、半五郎に守袋(恋人・お清の名を彫った鈴付き)を拾われた仙次、兄貴分にそのことを責められ取り返して来るよう迫られる町角、赤山禅院境内・十六羅漢付近。兄貴分が去った後お佳が現れ守袋を渡してやる(前夜大芝居こいて半五郎から取り戻し)。
- 弥太郎とツナギをとる金さん、今宮神社境内か(楼門らしき赤いパーツが映り込むほか、摂社らしき祠がごちゃごちゃ。浅見与力が来るシーンでは、五本線入り塀と太い狭間が見えている)。
- 屋形船で待つおかしらと会うお佳、船が舫うのは大沢池か。
- お清と会うも鬱々の仙次、しまいにお清からヤバいみたいだから一緒に逃げようと提案されてしまう町角、赤山禅院本殿脇池端。玉垣際に兄貴分らがいて凝視。
- お佳がやって来る佐吉の墓、不明(立地は丘の上か、林は竹林混じり)。
- 仙次とお清が監禁される屋敷イメージ、中山邸通用門。設定は肥前屋寮か。
- 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。
遠山の金さん/市川段四郎 昇り竜の半五郎/工藤堅太郎 お照/田阪都 鶴吉/古川ロック 亀三/多賀勝 浅見重三郎/楠年明 弥太郎/市川銀之助 仙次/南城竜也 お清/芥川麻実子 谷口完 岡部正純 唐沢民賢 特技(安三)・宍戸大全 宮本毬子 元永摂 山岡和代 お佳/中原早苗
脚本/小川英、茶木克彰 監督/林伸憲
※仙次は錠前職人、貧乏に嫌気がさし一味に参加。お清は鰻よしの女中。お佳はもともと般若組の佐吉の女、彼が獄死したあとかしらの情婦に。般若組首領は谷口完、表の顔は呉服商・肥前屋で、ぬけぬけと凶賊・般若組に賞金を懸けていたりした。ラス立ち時、般若の手下に福ちゃん入り。強面の兄貴分は岡部正純。
→ ご存知遠山の金さん 表紙
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