第39話 「鳥になった男」 1974.6.30
いつか鳥のように大空を飛びたいと願うからくり職人、その希求に盗っ人が付け込み、難儀な錠前を開けさせようとはかる。金さんが企みを阻止するのだが、少年のような「科学者」を傷つけまいとする心遣いが泣かせる。
ロケ地
- 鳩を使って研究中の朴兵ヱ、鳥を苛めているとして邪魔をする金さん、大覚寺遣水跡草地。
- あやかし藤助一味が金箱を埋める墓地、小谷墓地か(傾斜地、竹林あり。後段、藤助の手下をシメる金さんのくだりにも出る)。ここで始末されるところ、逃げた乾分が追いつかれ刺され落ちる水辺、大覚寺大沢池堤(後段、死体が上がり検分のシーンあり)。
- 北町奉行所、大覚寺明智門、バンクフィルム。いつもの白州開廷イメージではなく、あやかし一味のことを奉行に報告する浅見さまのシーンの前に出る。
- 凶と出た御籤を木に結ぶ、朴兵ヱの女房・お春、赤山禅院境内。金さんが現れ声をかけ、寺内にある朴兵ヱの長屋へ。和尚・頑鉄に誰何される一幕も。寺名は安念寺(当て字)。
- 朴兵ヱが飛行実験を行う橋、流れ橋。金さんやお春、和尚は橋下の砂地に。
- 「飛行機」の部品に山村屋の錠前の鋼が利用できると聞かされた朴兵ヱ、製作者の学者・伊丹の屋敷へ押しかけるも門前払い、相国寺大光明寺。伊丹は旗本。
- うなだれて帰ってきた朴兵ヱに、盗むしかないと吹き込む藤助の手下、赤山禅院お堂脇。その男が帰り際金さんとすれ違うのは参道石段。
遠山の金さん/市川段四郎 三味線堀の伝助/谷村昌彦 お照/田阪都 忠太/井上茂 鶴吉/古川ロック 亀三/多賀勝 浅見重三郎/楠年明 弥太郎/市川銀之助 お春/黒沢のり子 頑鉄/高城淳一 中山昭二 灰地順 溝田繁 北原将光 浜田雄二 白川浩二郎 村田五郎 矢野幸男 小峰一男 特技・宍戸大全 からくり朴兵ヱ/品川隆二
脚本/池田一朗 監督/井沢雅彦
→ ご存知遠山の金さん 表紙
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