第49話 「島帰りの拾いもの」 1974.9.8
自分を密告して、盗金を独り占めした仲間を恨む、島帰りの栄吉。今は富商となりおおせている男の一人娘は、彼が愛した女の生んだ子供なのだった。
都合よく「養父」が死んで、「親子三人」の再出発できれいに〆る。
ロケ地
- 空駕籠を担いでふらふら来る鶴亀コンビ、走井元三大師堂北側の石垣際。大宮川畔に出たところで、釣り帰りの金さんに出くわす(背景に二橋が映り込んでいる)。金さんを乗せるものの、悲鳴を聞いて金さんごと駕籠を放り出し駆け付ける坂、日吉大社境内林間か。おりてきた駕籠列に問うも無視され、声の主を求め入るのは日吉大社東本宮楼門。拝殿脇の茂みに、瀕死の越後屋番頭を発見。
- 栄吉の逮捕後、沈む彼の女房・おけいに声をかける金さん、日吉大社走井橋上。ここはラスト、白州から帰ってくる栄吉を迎える「母子」のシーンでも使われる。
- 栄吉や越後屋の過去を調べ金さんに報告する浅見、相国寺弁天社。鐘楼の袴が映り込んでいる。
- 南町同心・川崎が大番屋移送と称し栄吉を運ぶ夜道、大覚寺五社明神。金さんが現れ、方角違いと指摘、覆面の浪人たちとやり合う。
- 金さんにやっつけられた浪人たちが逃げ込む、勘定吟味方下役・島田邸、大覚寺大門。金さんに言われてつけた伝助たちが見届ける。後段、栄吉が忍び込むシーンが大門脇の塀で撮られている。
遠山の金さん/市川段四郎 三味線堀の伝助/谷村昌彦 お照/田阪都 浅見重三郎/楠年明 忠太/井上茂 鶴吉/古川ロック 亀三/多賀勝 昇り竜の半五郎/工藤堅太郎 栄吉/長谷川明男 おけい/松木路子 島田/藤岡重慶 森山周一郎 守田学哉 出水憲司 藤沢徹夫 矢野幸生 木谷邦臣 玉山由利子 特技・宍戸大全
脚本/松本英明 監督/荒井岱志
※越後屋は森山周一郎、荒事をする島田の乾分は出水憲司(白州に据えられる)。グルの南町同心・川崎は守田学哉。福ちゃん二態、スラムで金さんを囲むチンピラの一人、および五社明神で金さんを襲う浪人衆の一人。
→ ご存知遠山の金さん 表紙
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