ご存知遠山の金さん

ご存知遠山の金さん

第8話 「足を洗った女」 1973.11.25

 欲深どもの行動が、ひとりの過去ある女を窮地に陥れる。
さんざん振り回され、怖い目も見る女だが、奉行の情けで晴れて亭主との穏やかな日々が約束されるのであった。

下鴨神社

ロケ地

  • さみしい夜の川べりをゆく鶴亀の駕籠、下鴨神社泉川畔。客の女はここでいいと駕籠を止め、料金を支払い闇に消えるが、怪しんだ駕籠舁きは尾行、梟鳴く森は糺の森、一軒の小屋に辿り着く。中が血の海でギャーな室内はセット撮り。
  • 小屋にあった血の主と思しき死体が見つかる河原、宇治公園中州付近。見物衆は左岸水制上に鈴なり。
  • 訪ねてきた元朋輩の姐さんとしみじみ話すお新、下鴨神社泉川切石橋上。話題は死体で見つかった猪之吉のこと。
  • しかしお新が帰宅するとその男の名で投げ文、呼び出された寺の阿弥陀堂は大覚寺護摩堂。扉が開いて浪人(宮口二郎)が現れ、「猪之吉はどこだ」と凄む。弥太さんが降ってきて、この場は収まる。このお堂は後段も出てくるが、その際は内も外もセット撮り。
  • お新が黙して語らないため、亭主の出張先の川越へ行ってくると浅見と弥太郎に話す金さん、下鴨神社三井社玉垣内(垣根越しに河合社の透垣が見えている)
  • やっぱり猪之吉が豊前屋を身代わりにしたのだと話しながら猪之吉と丑松の小屋へ急ぐ弥太さんと浅見、下鴨神社糺の森(夜間撮影)。小屋では丑松が惨殺されて見つかる。
  • 北町奉行所、大覚寺明智門。バンクフィルム。

遠山の金さん/市川段四郎 三味線堀の伝助/谷村昌彦 お照/田阪都 鶴吉/古川ロック 亀三/多賀勝 忠太/井上茂 浅見重三郎/楠年明 弥太郎/市川銀之助 昇り竜の半五郎/工藤堅太郎 お町/高梨わかこ 樽平/桂小金治 お歌/白木万理 芳三郎/高津住男 田口計 宮口二郎 不破潤 簑和田良太 八代郷子 田中直行 特技・宍戸大全 お新/岩本多代

脚本/桜井康裕 監督/鳥居元宏

※お新は猪之吉に岡場所へ売られた女、当の猪之吉に足抜きさせられ、以降拾ってくれた人のもとで働き今の亭主・芳三郎と出会うも、ずっと影に怯え暮らしてきたという気の毒な設定。白木万理は彼女の元朋輩、悪女に非ず。猪之吉は御用金強奪に関わっており、田口計はこれとグルの小倉藩江戸上屋敷御納戸役、宮口二郎はその手下。豊前屋は責任とらされて賠償金払った商人、元船手頭の猪之吉を探し求めていた。


→ ご存知遠山の金さん 表紙


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