橋幸夫主演作品、1974.9.29〜1975.3.30 NET/東映
第10話 「阿波おどり見参」 1974.12.1
阿波藩お出入りの淡路屋の火事からはじまる話、あるじは失火と言い張るがあきらかに放火、捨て身で探索に入った娘もむごたらしい死に様をさらす。
裏には悪徳商人と汚職官僚というお決まり、まるっと北町奉行に断罪される。
ロケ地
- 阿波藩江戸屋敷(看板にこう書かれている)、大覚寺大門。門続きの塀に盗っ人装束の太吉が取りつく。侵入の気配に気づく腰元は式台玄関前、その後逢引の態で藩士・久馬と「殿の出府までに証拠を」などと話すのは松の植栽脇。
- 釣りに来た金さんが女の水死体を発見する川、日吉大社・大宮橋上手大宮川河原。金さんが渡る低い橋はあしらいものか。
- 自身番から持ち出した女(阿波藩腰元として入り込んでいた淡路屋長女・お咲)の死体を駕籠で運ばせ、物寂しい場所で駕籠舁きを始末する浪人、御室霊場池畔。後段、現場を見におさよを連れてやって来る金さんのくだりでは、お堂や坂も映り、埋められた死体発見後は立ち回りも。
- お咲の異変を知った久馬、直後襲撃される夜道は大覚寺参道石橋、立ち回りは御殿川河床におよぶ。
- 久馬の変死を言いつくろいにやって来る日下(阿波藩重職、家老狙いで加納屋とグル)、「内々に」などと請願も傲岸な態度だったと金さんに報告する与力(山口幸生)、日吉大社白山宮摂社前。
- 阿波藩邸に侵入、悪党の証拠を盗み出して出てきて、得意げに笑う太吉、大覚寺参道石橋。
金さん/橋幸夫 枯杉風山/柳沢真一 おさよ/佐野厚子 おみち/紅景子 権三/南道郎 太吉/山田太郎 お妙/松木聖 久馬/剣持伴紀 淡路屋/永野達雄 日下/草薙幸二郎 加納屋/森山周一郎 中井啓輔 五味竜太郎 山口幸生 笹吾朗 重久剛 伊藤利子 町田栄子 橋本尚友 特技・宍戸大全
脚本/迫間健 監督/荒井岱志
※淡路屋は阿波藩に恩を感じ事を荒立てたくなくて沈黙する次第、金さんにお咲の顛末を聞かされたあと、阿波踊りで接待中の加納屋へ乗り込んでゆく。中井啓輔は元淡路屋番頭、加納屋に放火を示唆され実行。五味竜太郎は加納屋に雇われた浪人、その配下に福ちゃん・殺陣のほかお白州では後列に座す。
→ ご存じ金さん捕物帳 表紙
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