2016年10月〜12月、TX/松竹
音楽/川井憲次 語り/春風亭小朝
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第一話 2016.10.14
ちかごろ京で人気の白波夜左衛門一座、彼らの正体実は希代の大泥棒・石川五右衛門一味。ぬけぬけと前田玄以配下の兵法家宅に皆して居候しているが、座頭が助けた母子を引き裂く権力者の無体に大いにムカつき、聚楽第にのうのうと侵入し、派手にやらかしてくるのであった。
関白ばかりか、ふだん身近にいる兵法家親子まで、五右衛門一党の正体に気付かないという、お約束のノリが面白い。
ロケ地
- 五右衛門の処刑、見物衆は三条大橋上か(金具等は一致)。処刑場が設けられた三条河原は桂川・松尾橋上手右岸河川敷(罧原堰堤下の中州合流点近くの汀)。
- 聚楽第、大覚寺全景に大阪城天守を合成、勅使門前をいじって石垣と濠を描いてあるほか、北西方向に町並みを付けてある。後段夜景なども出て、京洛の一画でそこだけ光っている態の表現なども。茶々が佇む聚楽第の庭園は二条城清流園、本丸御殿の石垣や桃山門がちらりと映り込むカットも。室内はセット撮り。
- ファンの女の子たちが熱狂して黄色い声を上げる白波一座の興行、石清水八幡宮頓宮南門前・夜間撮影。この画が以降の回にも使われている。
- 茶々の回想、戦火を逃れ供とはぐれ乱破に捕まりかけた北ノ庄の山中、酵素や鳥居本に似る。
- 関白が「盗んだ」財宝を拝みに行くべく支度する五右衛門一党、謀議が行われるお堂イメージは大覚寺護摩堂。
- 聚楽第の大屋根を破って逃走する五右衛門、屋根は大覚寺信徒会館のそれが素材か。
- おりつと買い物に出る小雀、さびれた町は仁和寺茶所前。二人身の上を語り合っていると、役人が現れおりつを連行してゆく門は中門。このことを知らせに戻る小雀は塔前林間を走る。
- 女の無宿人だけ捕まえてゆくと聞いた夜左衛門、指示を受けた金蔵が賭場に出かけてゆくのを追いかけ剣突を食らわす小雀、石清水八幡宮脇安居橋。
- おりつを救出すべく聚楽第に侵入する一党、白波一座として入る通用門は大覚寺式台玄関脇宸殿通用門。宸殿からの画、玄関前のと両方のアングルが出る。信徒会館の甍も映り込んでいる。
- エンドロール後に出る「絶景かな」の楼門は南禅寺三門、ロングの画もあり。衣装が渋い。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 石田三成/丸山智己 徳川家康/林家正蔵 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 大石昭弘 谷口高史 南岐佐 朱花 高田光詩朗 泉知奈津 會田彩乃 周防ゆう 金子珠美 大迫英喜 岡大介 池田勝志 東田達男 今村幸代 美藤吉彦 片木凰介 福村友則 湖中香名子 花田鼓 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作・脚本/樹林伸 監督/石原興
※幼くして母と死に別れた五右衛門、大煙管を渡された際、明国の大将軍の血筋と聞かされる。
※五郎市少年は、戦に出て行方不明の亭主を捜しに京へ来たおりつの倅。
※小雀、幼時に百地三太夫に助けられた回想シーンあり。
※聚楽第侵入時、男三人はそろって大百日をつける。
※初回はスペシャル。
第二話 2016.10.21
一座と懇意の力士・岩川は、愛息をさらわれ、大一番に負けるよう脅迫される。勧進相撲の裏で賭け事をして大儲けを企む一味、子まで巻き込む非道を、正義の味方は許しておかない。
この事件に茶々がからんで大騒ぎになり、石田三成がヤバげな一面をのぞかせる。
ロケ地
- 奈々から夜左衛門一座の話を聞いて顔を輝かせる茶々、二条城清流園池泉畔。
- 関白の御前で相撲をとり、そこで茶々を見た岩川、聖護院宸殿。関白と茶々は宸殿前縁に、相撲は白州で。石塔が映り込む。
- 勧進相撲の土俵、大原野神社の土俵。
- 闇籤一味に拉致される岩川の倅・礼三郎、三井寺金堂裏手石垣際。
- お堂に集まり、礼三郎と茶々奪還のため出動を決める五右衛門一党、大覚寺護摩堂(中はセット撮り、閻魔像が置かれている)。
- 茶々を送り届けたあと、彼女の簪を手に楼門でキメる五右衛門、南禅寺三門。星の演出があざといがキレイ。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 石田三成/丸山智己 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 大石昭弘 南岐佐 岩川次郎吉/渡辺裕之 市原九太夫/金山一彦 鉄ヶ嶽/脇知弘 礼三郎/佐藤瑠生亮 海原はるか 海原かなた 泉知奈津 仲野毅 高田光詩朗 周防ゆう 太田雅之 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作/樹林伸 脚本/渡辺雄介 監督/服部大二
※礼三郎をかわいがる百助、故郷にいると言っていた妻子が実は故人だったと知れる哀しいエピソード。
※茶々は一座を見たくて町歩きを願い出る運び、礼三郎拉致を目撃して追跡・行方不明に。ために玄以ハラキリ寸前で笑える。五右衛門は茶々をカイトで送ってゆく。
※闇籤の元締は市原九太夫、三成に上納金をおさめている。岩川のライバル・鉄ヶ嶽はいいヒト、闇籤一味のアジトのからくり壁を破壊。はるかかなたは酒肆のオヤジ、ハゲめくれを護衛が眺めている隙に茶々さま失踪。
第三話 2016.10.28
油を買い占めて値を吊り上げ、庶民を苦しめる悪徳商人。当然それを的にする五右衛門だが、黒幕に釣られていた。
その「裏」は二重仕立てで、とりあえず都に灯りは戻るものの、闘争は続く。
ロケ地
- 金蔵の誘いで花街へ行く夜左衛門と奥山、鍛錬中の奈々と出くわす林、随心院本堂裏手林間。塀も映っている。オヤジはここで離脱するが、奈々を連れてゆく羽目に。
- 花街へ行く途中、奈々が茶々の近況を話して聞かせる町角は今宮神社稲荷社脇。茶々が佇む庭は二条城清流園池泉畔(夕景)。
- 聚楽第イメージ、大覚寺全景に大阪城天守を合成した第一話のアレと同じ。美濃屋が関白に拝謁するくだり。
- 茶々に昔話をする関白、戦場で迷い倒れ伏した竹林、大覚寺竹林か。
- 美濃屋に仕掛ける謀議が行われるお堂外観イメージ、大覚寺護摩堂。中はセット撮り。
- 美濃屋裏へつける船がゆく水路、大覚寺天神島北辺水路。夜間撮影。
- 加賀屋によって運び出され隠されていた油をポンプで吸い上げ船に導くくだり、船がつけられている堀端は宇治川派流・月桂冠大倉記念館酒蔵裏手堀端。夜間撮影。
- 桶を放置して民に油を汲ませる水辺、大覚寺大沢池北東畔・遣水跡汀。五右衛門名義の捨て札が立っている。
- 茶々に今回の顛末を話す奈々、二条城清流園池泉畔。
- 灯りが戻った都を睥睨する五右衛門、南禅寺三門。ぱぱぱっと灯りが回復してゆく…電気か。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 石田三成/丸山智己 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 大石昭弘 南岐佐 榊基次/棚橋弘至 加賀屋甚右衛門/西村和彦 美濃屋利兵衛/山田明郷 浅田祐二 高田光詩朗 木村康志 泉知奈津 周防ゆう 佐渡山順久 野々村仁 奥深山新 中村彩美 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作・脚本/樹林伸 監督/服部大二
※榊基次は加賀屋用心棒の牢人、諸肌ぬいで筋肉ムキムキで五右衛門と対峙。一の太刀の遣い手設定、美濃屋も加賀屋もこやつが始末。
第四話 2016.11.4
小雀が拾ってきた侍は、いやいや仇討ちの旅に出た心優しき青年。五右衛門一党は、彼の仇討ちを助けるかたちで、悪党を討つことに。
小雀の恋のほか、五右衛門を救おうと才を走らせる茶々の思いも描かれる。
ロケ地
- 両替商へ入るもしくじった後、追っ手を見て毒づく小雀、仁和寺参道・御室桜林前。このあと立ち寄る茶店は茶所、ここで小雀が傾奇者にからまれ、通りかかった山中権八が弱っちいくせに介入。傾奇者をやり過ごした二人が話すのは九所明神本殿前(傾奇者たちは裏手を走ってゆく)、権八が歯痛の薬を出して来る。
- 聚楽第イメージ、大覚寺全景に大阪城天守を合成した第一話と同じアレ。両替商・大黒屋に入った賊は五右衛門かと関白が玄以に下問するくだり。
- 小雀と権八がゆく川端、大宮川右岸石垣際。
- 権八の回想、父が逆恨みで斬られたシーン、仇討ちの旅に出て道すがら薬草を摘むシーン、不明(山中、林道)。
- 深田頼近の家老・大木と三成が密談する水辺の亭外観イメージ、錦水亭東屋(夜景、屋内から灯火。セットの室内でも窓外に波のゆらぎ演出)。
- 座頭がつけた仇討ちの段取りに怒った小雀、権八に逃げようと言うシーンは大宮川畔・走井橋下手。
- 小雀と権八を見送る一同、仁和寺参道。二人は中門をくぐって南へ。その後権八が小雀を帰すのは日吉大社走井橋上。
- 権八の一件を述懐し都を睥睨する五右衛門、南禅寺三門。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 石田三成/丸山智己 榊基次/棚橋弘至 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 大石昭弘 南岐佐 深田頼近/片岡愛之助 山中権八/山本裕典 本庄茂平次/池内万作 大木辰馬/本田博太郎 川鶴晃裕 鈴川法子 本山力 北川祐介 夢ゆかり 高田光詩朗 船津正康 窪田弘和 ロマン
ドゥラ サンズ 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作/樹林伸 脚本/森下直 監督/井上昌典
※「天目茶碗に穴ァァァァ」とか奇声発する博太郎、やはり侮り難し。
第五話 2016.11.11
検地が進められるなか、年貢割増しに苦しむ民を見かねた名主は、関白に直訴するため洛中へ。彼が一揆の首謀者として捕らわれ処刑されるところ、五右衛門が現れる。名主は、ほかならぬ百助の大恩人なのだった。
ロケ地
- 年貢米を運ばされる乙訓郡の百姓たち、摩気神社本殿脇塀際。鎮守に祈る名主・庄右衛門、摩気神社本殿。
- 百助の回想、妻子を亡くし諸国を放浪していた数年前、行き倒れたところを庄右衛門に拾われた道、摩気神社裏手谷地田。
- 庄右衛門が引き据えられる刑場、大覚寺遣水跡に幔幕と竹矢来あしらい。五右衛門が現れるのは天神島の端っこ。
- 庄右衛門の回想、八割がた持っていかれ死者も出るありさまの里、庄右衛門が民に粥を施すのは摩気神社本殿前。
- 次は郡奉行所の米蔵を狙うと言う百助に、それはダメと諭す座頭、化野念仏寺石仏群内陣。
- 一座の荷駄に紛れさせ、庄右衛門を洛外へ連れ出す百助、走田神社参道。関所を仕立ててある。送り届けたシーンは摩気神社本殿前。
- 郡役所米蔵を見遣る百助たち、摩気神社本殿裏手に立ち、塀越しに蔵を見る図。蔵は摩気橋たもとの民家(裏側)を合成してある。
- 検地奉行の奸計に落ちた百助らを助けに現れた五右衛門、捕り方と立ち回りの一部は大覚寺ロケか。この前後に出る郡役所門は民家長屋門、夜と昼と両方の撮影がなされている。
- 事後、この国は民のものと吠える五右衛門、南禅寺三門。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 石田三成/丸山智己 榊基次/棚橋弘至 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 大石昭弘 南岐佐 庄右衛門/竜雷太 伊藤次盛/木村祐一 茂吉/市川九團次 平助/永野宗典 入江毅 高田光詩朗 秋庭健 田村ツトム いわすとおる 久保田光男 鍋島浩 山中悦良 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作/樹林伸 脚本/大原久澄 監督/井上昌典
※検地奉行は、年貢水増しのうえ横流しをしている小悪党。三成は彼を操るが、今回関白に取って代わる野望をのぞかせる一幕もある。
第六話 2016.11.18
伊賀の仲間が現れて、茶々誘拐への協力を迫る。五右衛門はあっさりその申し出に乗るが、仲間も茶々も救いたいという深い思いからなのだった。
しかし、結果茶々の心は盗まれてしまい、関白の怒りはめらめらと燃えさかってゆく。
ロケ地
- 刀狩り発布、偉そうに刀を集める役人たち、走田神社社務所前。五右衛門を騙る一味が出て役人を襲い刀を持ち去るシーンは参道で。
- 16年前の伊賀の里、百地三太夫に鍛錬を受ける幼い五右衛門たち、走田神社本殿前。
- 「五右衛門の予告」を受け警戒がなされる刀蔵、大覚寺蔵。夜間撮影もあり。
- 茶々誘拐時に傷を負った五右衛門、茶々が彼を手当てする山中の猟師小屋、金引の滝前に設営。一夜のあと、朝日を浴びる茶々が滝壺に足を浸すシーンも。このあと追っ手も現れる。
- 茶々を持っていかれた嵐之助たちが現れて対峙のシーン、酵素降り口。
- 事後、心は受け取ったと嘯く五右衛門、南禅寺三門。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 石田三成/丸山智己 榊基次/棚橋弘至 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 大石昭弘 南岐佐 嵐之助/高橋努 雪丸/市川新十郎 岩六/深水元基 伊藤次盛/木村祐一 百地三太夫/谷口高史 ロマン
ドゥラ サンズ 高田光詩朗 西村匡生 濱口秀二 三上祥弘 柴田善行 吉若靖弘 川崎拓斗 堀越日向摩 東良啓寿 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作/樹林伸 脚本/山本むつみ 監督/石原興
※銀煙管の出所のネタふりあり。
第七話 2016.11.25
銀煙管のことで茶々を問いただす関白、ここに至って夜左衛門の正体に気付く。彼はわざわざ玄以を使いに立て、一座を聚楽第に招くが、その宴には銀煙管「簒奪」を期す家康も呼ばれているのだった。
ロケ地
- 聚楽第イメージ、大覚寺全景に大阪城天守を合成したアレ、煙管の件を茶々に問い詰める秀吉のくだり。御殿内部はセット撮り、庭に出るシーンは金戒光明寺紫雲の庭池泉端。このあとスイッチする座敷は同じ黒谷の放生座敷、虎の襖絵が派手に映る。
- 奥山邸を出る話をする座頭、いつものお堂イメージは大覚寺護摩堂。夜左衛門の台詞で「破れ寺」と称されている。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 徳川家康/林家正蔵 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 南岐佐 高田光詩朗 服部半蔵/浜田学 霧隠才蔵/姜暢雄 青龍/竹下健人 白虎/井上拓哉 腰元1/須黒清華 腰元2/鷲見玲奈 高田真衣 今村幸代 片木鳳介 ロマン
ドゥラ サンズ 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作・脚本/樹林伸 監督/石原興
※今回楼門での「絶景かな」は無し、途中ぼそっと言うシーンはある。
最終話 2016.12.2
煙管に秘められた事情が明らかとなり、茶々孕ませた件もスルー。しかし事は漏れ、五右衛門は自ら釜茹でにされる道を選ぶ…ここでこの作品の、漫画チックというか、大昔の活劇っぽい、筆者的には大いなる美点が発揮され、大団円となるのであった。
ロケ地
- 聚楽第から帰った夜左衛門、仲間を連れず一人入り、関白の文を燃やすお堂、外観イメージは大覚寺護摩堂、夜景。
- 南禅寺山門へやって来る五右衛門、南禅寺三門。ロングで導入、基壇に現れる。関白の待つ楼内部はセット撮り。「会談」ののち夜が明け、バルコニーへ出てくるシーンは三門楼上、関白もご一緒。この間、ひたひたと寄せてくる服部半蔵と手勢は日吉大社西本宮参道坂。
- 楼上、何者かに秘事を聞かれたと察した五右衛門、関白を伴い山門をおりてきたところで敵に遭遇するくだりは日吉大社走井橋上。その後五右衛門の配下三人が出て大宮川河床で立ち回り。榊が現れ忍びと戦うシーンで、大宮橋も使われている。このあと山門に戻る。
- 五右衛門処刑のくだり、見物衆が鈴なりの三条大橋は本物と思われる。「三条河原」は桂川・松尾橋上手右岸河川敷、中州合流下。幔幕をめぐらせ、釜も設置してある。この間、秀吉の命で聚楽第に留め置かれた茶々が佇む庭は二条城清流園池泉切石橋上。
- いつものお堂へ走ってくる百助たち、大覚寺天神島朱橋〜護摩堂。中には五右衛門と「協力者」霧隠才蔵。
- 伴天連の財宝が眠る山へやって来る五右衛門たち、一本桜の咲く山は酵素か。お宝を掘る林は、雑木まじり竹林に巨岩のアレ。
- 道具を載せた大八を曳いて都を出てゆく百助たち、嵐山自転車道。その頃、ひとり山門上で嘯く五右衛門、南禅寺三門。
石川五右衛門/市川海老蔵 茶々/比嘉愛未 おりつ/田中美里 三上の百助/山田純大 徳川家康/林家正蔵 榊基次/棚橋弘至 足柄の金蔵/前野朋哉 堅田の小雀/高月彩良 奈々/AnJu 南岐佐 高田光詩朗 服部半蔵/浜田学 霧隠才蔵/姜暢雄 青龍/竹下健人 白虎/井上拓哉 腰元1/須黒清華 腰元2/鷲見玲奈 高田真衣 中村彩美 ロマン
ドゥラ サンズ 今村幸代 片木鳳介 奥山公継/益岡徹 前田玄以/榎木孝明 豊臣秀吉/國村隼
原作・脚本/樹林伸 監督/石原興
※南禅寺山門のシーンには、それと示すテロップが入る。
※銀煙管に秘められた童謡は伴天連の言葉、茶々は安土城で聞いて知っていた設定。
※ライバルを守りに出てきた榊くんの結末、古き良き少年漫画ノリ。
※今回出てない三成のはもちろん、家康の企みも不発で、こちらはキャストの妙がなかなか。
※冠は「テレビ東京六本木三丁目移転プロジェクト」、金曜8時のドラマ
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