鬼一法眼

鬼一法眼

若山富三郎主演作品
1973.10.7〜1974.3.31日テレ/勝プロダクション、全26話

原作/五社英雄、神田たけ志
音楽/冨田勲
ナレーター/睦五郎


第11話 「怒涛の兄弟」 1973.12.16

 復讐の念いや増す法眼は、横浜の地へ。胡乱な異人とその取り巻きがたむろする回船問屋を窺っていて、異人襲撃犯と誤認され捕まった彼はリンチに遭い吊るされるが、「実は」のヒトが職権を振りかざして救出するのだった。

大覚寺

ロケ地

  • 冒頭の海イメージ、9話の平海岸か(陸繋島と思しき地形)
  • 平塚へ一里・藤沢へ二里の道標立つ街道、琵琶湖岸か。騎馬の法眼が来て捨て子を拾うシーンは河口州っぽい葦原。
  • 赤子を抱いて馬でゆく里の道、仰木棚田か。立ち寄る茶店、前掛けをとろうとして断念する地蔵、おむつ替えする田んぼ等の描写がある。
  • 横浜へ着いた法眼、様子を窺う漁村は琵琶湖畔か。この前にマジ海の情景が挿入される。
  • 異人殺害犯の浪人たちが切腹する刑場、不明(山裾の原っぱに幔幕と竹矢来)。赤子の父が処刑され、母は柵外で喉を突く次第。
  • 駿河屋以下、法眼を私刑にかけた者どもが引っ立てられる神奈川奉行所、大覚寺大門。後段、松葉杖をついた法眼が門を出てきたところ、子供のお使いが「泉州堺の渡海屋を訪ねよ」と記された卍の文を渡すのは参道石橋。その後駿河屋の用心棒たちが襲撃してくるのは天神島で、斬り抜けた法眼のもとには愛馬が駆けてくる次第。
  • 馬を駆る法眼、渡渉する川は大堰川か、その後草深い土手を疾走。湖南アルプスっぽい地道、水食崖下などの画は既出のものか。

唖侍(鬼一法眼)/若山富三郎 相良筑後守(卍)/勝新太郎 お吉/春川ますみ 駿河屋庄兵衛/渡辺文雄 坂本伝右衛門/高原駿雄 松平石見守/穂高稔 土橋典膳/石橋蓮司 山形作之助/高森玄 浪人/伊吹新吾 遊女A/相川圭子 赤ン坊の母/三浦徳子 やり手婆/木下サヨ子 遊女B/山村嵯都子 茶店の婆/小林加奈枝 島岡周蔵/森内一夫 吉造/中西亘夫 通詞/谷光典 浪士/鈴木弘道 ガスパル/アリー・シューマン フランコ/フォード・クラーク 菊乃(少女時代)/瞳順子 建之介(少年時代)/大森久綱 柳田藤右衛門/郡司良 柳田松江/高木峯子 ゴンザレス/レイ・ロイド

脚本/中村努 監督/黒田義之

※石見守は神奈川奉行か、新任外国奉行・相良の意を受けて動く。駿河屋の用心棒はレンジと高森玄。法眼が登楼し赤子を預ける遊女は春川ますみ。相良は養子に出された「弟」、法眼の本名を知り事実をさとるが、「兄上」には話さず。


→ 鬼一法眼 表紙


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