鬼一法眼

鬼一法眼

若山富三郎主演作品
1973.10.7〜1974.3.31日テレ/勝プロダクション、全26話

原作/五社英雄、神田たけ志
音楽/冨田勲
ナレーター/睦五郎


第12話 「獄門峠の菊の花」 1973.12.23

 「弟」の指し示した「手段」へ、傷ついた体を引きずりつつまっすぐに進む法眼。しかし渡海屋に会える日を待つうち、賞金首にからんだ事件に巻き込まれる。
堺奉行所に入牢中の侍の弟が叫ぶ、「兄は異人に辱められて」という言葉が、復讐鬼の頭の中を駆け巡り、強烈なフラッシュバックを現出せしめるのだった。

大堰川

ロケ地

  • 神奈川奉行所、大覚寺大門。筑後守に、渡海屋が会いに来るくだり(奉行は彼が来ることを知らず、法眼とは行き違いに)
  • 堺町奉行所、民家長屋門。10話とは逆の、向かって左部分を映してある。
  • 堺町奉行所を出た井川敬之助が馬を駆る街道、北嵯峨農地竹林際。ここは後段何度も街道として出て、石を置いてある道隈とか、陵そばの竹林の道とか、竹林越しに農地側を見る図とか、いっぱい使われている。
  • 河原で手配書を見る法眼、大堰川河川敷。ここへ手向けの花を流しにお柳が来て、板倉藩の御用金強奪現場を目撃したことを話す。
  • お柳が強盗を見た、獄門峠過ぎた脇街道の祠前、大堰川堤か。
  • 鮫島が御用金を隠していた獄門峠、砕石場跡か(すごく大きい切通しがモヒカン状、向いにも小規模な切通し。規則正しい段差ができていて、ヨロキンの柳生一族の陰謀のラストに出てきたアレに似ている)

唖侍(鬼一法眼)/若山富三郎 渡海屋新兵衛/大木実 賽の目お柳/岩井友見 鮫島軍十郎/内藤武敏 岩鼻の頑蔵/今井健二 おしま/松平純子 井川敬之助/島田順司 どでんの三次/土方弘 井川俊太郎/石浜祐次郎 谷村終兵衛/有馬昌彦 伯竜斉天玄/長谷川弘 安斉頼母/滝義郎 留/徳田実 宿の番頭/菊野昌代士 香具師/沖時男 軍十郎の配下/佐藤好将、広田和彦 菊乃(少女時代)/瞳順子 建之介(少年時代)/大森久綱 柳田藤右衛門/郡司良 柳田松江/高木峯子 ゴンザレス/レイ・ロイド 相良筑後守(卍)/勝新太郎

脚本/浅井昭三郎 監督/斎藤武市

※井川の兄は英国人を傷つけて入牢、拠出された多額の賠償金が強奪の憂き目に遭うという次第。
※鮫島は堺奉行所の与力で、建之介とは長崎時代に同門だった設定。頑蔵とは抜け荷お目こぼしでグル。お柳は女渡世人。
※渡海屋は外国行きをうけあうが、高額の料金を提示。


→ 鬼一法眼 表紙


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