若山富三郎主演作品
1973.10.7〜1974.3.31日テレ/勝プロダクション、全26話
原作/五社英雄、神田たけ志
音楽/冨田勲
ナレーター/睦五郎
第13話 「黒髪地獄」 1974.12.30
一度は出会うも、そのままにしてきた許婚者と、今度は向き合うことになる法眼。
異人の贄にされる娘の代わりを買って出る菊乃、さすがの復讐鬼もその心根に打たれたか、彼女の危機に馬を駆るのであった。
ロケ地
- 冒頭、崖下に法眼がいて、峰から菊乃が見つめる山、不明(砕石場跡か、モヒカン山の側面には段がついている)。
- 勘定頭・坂田の娘の代わりを菊乃がつとめることになった経緯を、留守居役・大山に報告する庭番のくだり、島津藩上屋敷イメージは民家長屋門。
- 菊乃が行ってしまったあと、慈海和尚が坂田に経緯を知らされるくだり、庭と縁先不明、どこかの塔頭か。
- 菊乃の駕籠とお供がゆく道、民家門続き塀際〜琵琶湖岸(西岸浜辺、遠景に権現岬のシルエット。このあと河口州と思しき草原に出る)。
- 藩士の雇ったチンピラが法眼を襲うくだり、民家門続き塀際〜民家南塀際。設定はまだ江戸のもよう。
- 釣りの法眼に、同じく釣りに来た態で接触する坂田、広沢池東岸汀。水はずいぶん少なくなっている。山には靄かかり。
- 菊乃の駕籠が渡ってゆく橋、琵琶湖流入河川の橋か(小さいが欄干のある木橋)。
- 菊乃を追って馬を駆る法眼、琵琶湖西岸。漁師の女に聞き込みのシーンは石積護岸、琵琶湖岸と思われる。このあとの追跡シーンで、湖に張り出したような砂浜や、静かに波寄せる砂浜、砂丘にも見えるような浜、松林、涸れ川河床のような地形など出てくる。
- 菊乃の駕籠がゆく街道、北嵯峨農地農道・山には靄(後で法眼も馬を駆って通る)。このあと山道へ(九十九折の道など出る。林道?)。法眼もここへ現れる。
唖侍(鬼一法眼)/若山富三郎 菊乃/松尾嘉代 慈海/嵐寛寿郎 坂田伝右衛門/原建策 大山定次/永田光男 傷のある男/内田勝正 美代/小野恵子 高井/岡部正純 長岡五郎/山岡鋭二郎 風来坊/出水憲司 役人/重久剛 大橋/三木昭八郎 風来坊/梶原伸隆 中沢/美樹博 島津藩士/高橋利通 風来坊/坂下光一郎 女中/酒井靖乃 男の子/赤松志乃武 菊乃(少女時代)/瞳順子 建之介(少年時代)/大森久綱 柳田藤右衛門/郡司良 柳田松江/高木峯子 ゴンザレス/レイ・ロイド
脚本/重森孝子 監督/山下耕作
※異人に武家娘を所望された国家老は、江戸詰の者の娘を差し出すことにして坂田の末娘に白羽の矢。父も娘も苦悩するが、留守居役は坂田がこれを出世の道具にすると邪推、代役の菊乃を消して我が方の娘を差し出そうとする次第、勝正は永田光男の配下・箱根を越えさせるなと命じられる。
※深編笠に付いているバックミラー、あれのカバーは菊乃の守袋と同じ生地と知れる。
→ 鬼一法眼 表紙
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