鬼一法眼

鬼一法眼

若山富三郎主演作品
1973.10.7〜1974.3.31日テレ/勝プロダクション、全26話

原作/五社英雄、神田たけ志
音楽/冨田勲
ナレーター/睦五郎


第25話 「男と男の約束」 1974.3.24

 約したことを、多額の持ち出しや、相当な危険も顧みず果たす侠気の漢。そのひとの危機を知ったとき、即座に宿願を擲ち助けに走る、彼もまた男。
船は出てしまい、法眼は浜に立ち尽くすのであった。

唐崎神社

ロケ地

  • イタコ(?)の託宣を聞く山、不明(白い岩の山)。馬が賞金首を引いている。
  • 渡海屋から筑後守への文を持って街道を走る飛脚、川堤か(並木あり、大堰川か)
  • 番所で外国奉行の回状を見た法眼、堺へ向けて走る浜、丹後海浜か(松林越しに浜を望む図)
  • 泉州・堺、実質渡海屋の別邸と言われている料亭・ぎん、中山邸通用門。カピタンの出入りの際などに参道も使用。
  • 密航しようとした松下藩の若侍・永浜を密かに処刑する黒木、不明(砕石場跡か、崩壊地形か、山中)
  • 渡海屋に送り出され、イスパニア船に急ぐ法眼、浜は唐崎神社境内琵琶湖岸。松や燈籠越しに湖面を望む図のほか、石積護岸下から見上げた図も。おぎんが急を知らせに走って来るほか、黒木との対決もここで。

唖侍(鬼一法眼)/若山富三郎 渡海屋新兵衛/大木実 おぎん/藤村志保 黒木要蔵/成田三樹夫 おしま/松平純子 お咲/荒牧啓子 鳴海屋仙蔵/藤山浩二 大村忠弘/有馬昌彦 鯖江帯刀/波田久夫 番所役人/玉村俊太郎 永浜大介/北川俊夫 湊屋庄平/藤川準 黒羽織党/森内一夫、美樹博 クリスピン/フォード・クラーク 菊乃(少女時代)/瞳順子 建之介(少年時代)/大森久綱 柳田藤右衛門/郡司良 柳田松江/高木峯子 ゴンザレス/レイ・ロイド

脚本/笠原良三、橘芳久 監督/小林正雄

※渡海屋は納屋衆として奉行と深い関わりを持ち、奉行失脚を狙う鯖江は鳴海屋と組む。黒木は鯖江の配下、殺られ方はほとんど「仁義なき戦い」。船乗りの未亡人・おぎんは、渡海屋の世話に感謝しつつ、手をつけてくれないことに苛立つ設定、そこに付け込まれる。カピタンは強欲、どんどん値を吊り上げてくる際のカタコトがいかにものステレオタイプで笑える。
※渡海屋に、犬と馬をくれぐれもと頼んで出てゆくのがいじらしい。


→ 鬼一法眼 表紙


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