鬼一法眼

鬼一法眼

若山富三郎主演作品
1973.10.7〜1974.3.31日テレ/勝プロダクション、全26話

原作/五社英雄、神田たけ志
音楽/冨田勲
ナレーター/睦五郎


第26話 「寛永寺の決闘」 1974.3.31

 宿敵・ゴンザレスが、女王の供として再び日本にやって来る。護衛の任に就くは、外国奉行たる「弟」。仇を討つことかなわぬと見えたが、筑後守は体当たりで決闘という形に持ってゆくのだった。

金戒光明寺

ロケ地

  • 老中・松平肥後守の急使が馬を駆る街道、北嵯峨農地竹林脇。開門を呼ばわる外国奉行所、大覚寺大門
  • 法眼を捜し歩く菊乃のくだり、堺港の方向を旅人に聞く道は民家塀際(西端付近、西隣の民家の屋根も映り込んでいる)
  • 堺の古刹に滞在している法眼のもとに報告に行く渡海屋、会わずに待っていた菊乃との帰りの夜道、稲荷社前か(玉垣にガブった木が見える)
  • 品川へ行くと書き残し堺を去る法眼、馬を駆る街道は北嵯峨農地農道、竹林脇の道。ここは渡海屋と菊乃が駕籠で追う道としても出る。法眼が野営する水辺、川べりの林か。
  • 女王一行を迎える準備がなされる品川の浜、琵琶湖西岸砂浜。
  • 品川に着いた法眼、女王が来るのでこのあたりは大変と聞く、浜近くの茶店は大覚寺大沢池堤に設営。このとき、筑後守が騎馬でうしろを通り、法眼をの姿をみとめ、部下・竹村に監視を指示。
  • 法眼が滞在する、港近くの古い祠、そこに至る坂は二尊院湛空上人廟参道坂。竹村が尾行する際には見下ろしの図、渡海屋が諫めに来るくだりでは見上げの図。
  • 女王一行が来る街道、北嵯峨農地竹林脇。法眼はゴンザレスに迫るが、筑後守に制せられる。その後現れた天誅侍たちは、法眼が峰打ちで倒す。
  • 法眼が馬を洗う水辺、罧原堤下汀か。渡海屋が来て、決闘の日時をしたためた筑後守の文を渡す。
  • 女王に、決闘の覚悟を告げるゴンザレス、平安神宮橋殿。設定は、宿館となった水戸後楽園。
  • 江戸へ向け馬を駆る法眼、それを追う渡海屋と菊乃、街道のシーンは北嵯峨や大沢池堤?鳥居前や木橋なども出る。布告を見たお菊が駕籠を急がせるシーンには、他作品でも時折見かける民家塀際が使われている。
  • 将軍と女王が上覧というかたちで決闘が行われる寛永寺、金戒光明寺。本堂の階に将軍と女王の席をしつらえ、幔幕や竹矢来(渡海屋、菊乃、お菊は町衆にまじりここから見届ける)が施されている。鐘楼、経蔵、塔、三門など映り込む。
  • 法眼を待っていた菊乃、仁和寺裏塀際。金堂の甍からカメラ下がってくる。寛永寺裏手設定か。
  • 二人手をつないで行く道、中ノ島橋(北望)。その後の道は土手上か。馬がついてくる。

唖侍(鬼一法眼)/若山富三郎 渡海屋新兵衛/大木実 菊乃/松尾嘉代 お菊/ジュディ・オング 松平肥後守/徳大寺伸 竹村/曽根晴美 将軍家斉/坂口徹 通詞/斉穏寺忠雄 早馬の使者/宍戸大全 番所役人/壬生新太郎 茶店の姐さん/若山ゆかり 旅人/前田正文 女王陛下/マリア・グランダー ゴンザレス/トニー・セテラ サンチェス/ユセフ・オスマン 将官/ハル・ゴールド、エリック・メッサースミス 菊乃(少女時代)/瞳順子 建之介(少年時代)/大森久綱 柳田藤右衛門/郡司良 柳田松江/高木峯子 ゴンザレス(青年時代)/レイ・ロイド 相良筑後守/勝新太郎

脚本/東條正年 監督/三隅研次

※筑後守が法眼の弟であることは、思い余った渡海屋が口止めされていたにも関わらず開陳する次第。
※渡航が叶っていたら行き違いになったと、筑後守が語る。
※菊乃心づくしの差し入れである白装束を断り、いつもの格好で決闘に臨む。


→ 鬼一法眼 表紙


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