1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日
第10話 「愛のお葬式 私は無実です!」 1985.12.17 8
盗賊の娘というだけで疑われ爪はじきされ、祝言も駄目になる哀れな女。自らの境遇に重ね合わせたお蘭は無実を明かしてやろうと奔走するが、なかなか手掛かりは得られない。本人も完全にあきらめかけた頃、当の賊の方からアプローチが来るのだった。
お奉行、白州に恋人を呼んであるという粋な結末。
ロケ地
- 凶賊に入られた店の番頭の証言から、犯行当日に来店した大奥御女中を調べに潜入するお蘭のくだり、お城イメージは姫路城天守・三国濠前あたりから見上げの図。遠山ゆかりの者と言って入るが、独断。
- 破談になった恋人ともう一度話したいと家を訪ねるも、父親に追い返され絶望し入水しかけるお新、橋はセットだが金さんが止めた後話す際、イメージに中ノ島橋上手堰堤の落水が挿入される(中ノ島橋は映らず)。
- 当日、山城屋へ托鉢に来た尼を調べに、尼に化けて麻布の玉鳳院へ行くお蘭、西明寺山門前。前を掃く尼に「一夜の宿を」と話しかける。
- 匿われている船宿に丑三つの残党の投げ文、それに従いお新が行く夜の大川端五社明神、大覚寺五社明神。祠裏から新内流しのお艶が出て仲間に入れと強要、断られると拉致。駕籠に押し込むところを、呑んで帰りの虎さん熊さんが目撃・二人は有栖川畔を来る。
遠山金四郎/高橋英樹 お弓/由紀さおり 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 お蘭/かたせ梨乃 捨八/佐藤晟也 青目久蔵/西川のりお 早田彦十郎/宮尾すすむ お新/伊藤真奈美 吉左衛門/菅貫太郎 お艶/朝比奈順子 中田博久 中嶋俊一 荒木雅子 原田千枝子 三浦徳子 新橋伸介 小峰隆司 大月正太郎 藤本洋子 川辺俊行 白井滋郎 上野秀年
脚本/飛鳥ひろし 監督/井沢雅彦
※お新は遠島になって死んだ本格の盗賊・丑三つの市兵衛の遺児。お艶(新内流しのほか花魁にも化ける)とスガカン(今は吉原廓会所副頭取・吉兵衛)は掟を破って追放された配下、博久は吟味与力でグル。
※お蘭の過去話あり。捨て子だったが盗賊に拾われ、幼時そのことで苛められ、その後女白浪となり捕縛され、遠山の情けで赦され密偵になったことが映像をまじえて語られる。ゆえにお新にいたく同情、無茶をする次第。しかし大奥の松橋さまも、尼寺の庵主さまも、告白されてのちは丁寧にアリバイを教えてくれる次第…こういうホンは、と思ったらやっぱり飛鳥ひろしだった。
→ 遠山の金さん II 表紙
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