遠山の金さん II

1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日

第20話 「美人園遊会!」 1986.3.18  9a

 フィクサー・石翁が催す園遊会、上様御成りで美人コンテストが企画されており、御部屋さま狙いの女たちで騒然。しかし華やかなイベントの陰には、黒い企みが隠されていた。
将軍暗殺の陰謀を阻止するため娘を犠牲にする母、そして一介の浪人姿で血刀を振るう奉行、園遊会は中止と相成るのであった。

常寂光寺

ロケ地

  • 美人園遊会に参加し、お美代の方のように出世するのだと息巻く井筒屋の娘、ばあやに心得を聞く茶店は仁和寺参道石段下、御室桜林際に設営。樹間から塔が見えている。お使い中に通りかかり、良扇のもとへは行くなとお嬢様に懇願するお店の青年は中嶋俊一。
  • 稲荷小路良扇邸、中山邸門。井筒屋の娘とばあやが出てくる。ここはこの後も出入りする娘とその親たちのくだり等で出て、参道も使う。良扇は「神田鎌倉河岸の」と名乗って啖呵を切る。
  • 雪江の死体検分、大覚寺天神島木の根方。上野のお山設定。
  • 中野石翁邸、大覚寺大門。良扇が雪江の件を詫びに来る段。以降も同設定で出てくる。
  • 雪江の墓に参る母・真紀、常寂光寺か(周囲は竹林、小柴垣あり)。良扇の手の者の襲撃から真紀を救う金さん、傷の手当てをするのは常寂光寺本堂縁先、開口部から鐘楼が見えているほか、僧の出入りもある。このあと二人話しつつ帰るルートは参道坂〜仁王門。
  • 園遊会当日、玄関を出てくる石翁とお美代の方、大覚寺式台玄関。前の石畳にコンテスト参加者がずらりと並び、お弓はお美代の方に声を掛けられる。石翁は将軍を迎えに出てゆく。
  • 石翁の駕籠を襲う編笠・黒の着流しの浪人、下鴨神社馬場。落葉舞い散る中、供侍も石翁もマジ斬り。

遠山金四郎/高橋英樹 お弓/由紀さおり 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 お蘭/かたせ梨乃 捨八/佐藤晟也 青目久蔵/西川のりお 早田彦十郎/宮尾すすむ 真紀/北林早苗 お美代の方/中島葵 稲荷小路良扇/徳田興人 河野美地子 貴倉良子 三田篤子 川村一代 中村錦司 三笠敬子 小柳圭子 大島宇三郎 中嶋俊一 森源太郎 疋田泰盛 山田永二 菅谷裕之 中野石翁/内藤武敏

脚本/山田隆之 監督/松尾昭典

※真紀はもと石翁邸に腰元として仕え、お美代の方は朋輩。彼女の強い野望を知悉し、石翁の情婦で子を孕んでいたことも知る身。名前しか出てこない夫は馬廻役120石。
※石翁は家慶の側室・お美代の方の養父として権勢をふるう。手下の良扇は御数寄屋坊主、石翁から拝領した羽織をひけらかし偉そうに振る舞う。コンテストは向島御殿の庭で開催予定。
※雪江の横死を受け、園遊会は中止すべきと主張するも、石翁に恫喝されぺこぺこ謝る老中は中村錦司。ラス立ち福ちゃん入り、良扇邸の用心棒のセンセイ(手拭いで刀止められるシーンあり)。
※石翁を討つ段、英樹のなりは派手になる前の桃太郎侍というか編笠十兵衛?


→ 遠山の金さん II 表紙


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