遠山の金さん II

1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日

第28話 「よつやこふてらの女!」 1986.5.27  9

 殺された隠密同心が残したブツは掏摸の娘の手に渡り、彼女の身辺にも危機が迫る。財布に入っていた紙片に書かれた謎めいた暗号には、御用金の隠し場所が記されていた。

大覚寺

ロケ地

  • 追われる隠密同心(水野老中直属)が一味に囲まれ膾となって果てる橋場の船着き、広沢池東岸に演出。検分や、お冴たちが財布を拾うのは昼間の画。
  • 老中からの呼び出しがあったと伝える早田、愛宕念仏寺石仏前。ここは後段にもツナギの場として出てきて、お堂越しの画もある。
  • 御用金運搬の責任者だった勘定吟味役・中塚の回想、御用金盗が出た四谷大木戸付近の街道、酵素ダートか谷地田奥か。崖を転がり落ちるシーンもある。
  • 金さんと財布を拾った船着へ行くお冴、広沢池東岸。財布を投げ入れた賽銭箱は大覚寺五社明神本殿、神職に誰何され逃げ出す二人は大覚寺護摩堂前へ。
  • 匿われていた船宿を抜け出し、恋人の板前・新吉と会うお冴、大覚寺大沢池堤水門前。導入は対岸の木戸越し。
  • お冴をさらおうとして失敗、逃げた一味が入る浅草寺裏の荒れ寺、大覚寺聖天堂(お蘭が尾行)。後段、雨の日に中塚と藤兵衛らが密談する画も出て、その際は五社明神前へ移動。
  • 新吉を解放させるため、一味のもとへ赴くお冴、例の財布が置かれている浅野家の墓は不明。大きな五輪塔や亀趺つき?の立派な碑も見える例のアレ。今回多く尺が割かれ、立地が山上であることがよくわかる。ここが瘤寺設定と思われるが、墓地以外映らず。

遠山金四郎/高橋英樹 お弓/由紀さおり お蘭/かたせ梨乃 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 おちよ/三田篤子 おつる/加藤由美 平目銀次郎/仲本工事 早田彦十郎/宮尾すすむ お冴/栗田陽子 藤五郎/今井健二 お浪/木村弓美 中塚源太夫/高木二朗 新吉/内田喜郎 きくち英一 幸田宗丸 吉中六 桂川京子 武井三二 小船秋夫 橋本和博 浅田祐二 井下理恵 上野秀年

脚本/土橋成男 監督/宮越澄

※お冴は掏摸であることを新吉に告げておらず、今回賊一味にバラされる運び。しかし判決が江戸払いで、受人は上方へ行く新吉でメデタシ。
※賊のかしらは黒蜘蛛(黒雲かも)の藤五郎、お浪は情婦か(きっつい女)。一味に小船秋夫。水野老中は幸田宗丸。
※タイトルの寺は、富久町の自証院、通称「瘤寺」。お蘭が「四谷大木戸を右に入ったところの寺」と発言。


→ 遠山の金さん II 表紙


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